大雪_令和元年12月7日から12月21日まで
冬がさらに深まってきました。この時候、外の景色の色数は減りますが、枯葉や虫食いの葉、枯れ木などの造形には面白いものがあります。それを暖かい家の中から眺める楽しみ、というものもあります。ここに燗酒と気の利いた肴があれば、理想的な〈冬籠り〉となります。
冬ごもり 心の奥の よしの山_蕪村
蕪村のように、春爛漫の山景色を思い浮かべながらの一献もまた楽しいものでしょう。
年男/としおとこ
現在、年男といえばその年の干支に当たる人を云いますが、昔は正月行事全般を取り仕切る人を年男と呼んだそうです。年男の仕事は12月/師走から多岐にわたり、煤払い(大掃除)、門松立て、注連縄飾り、鏡餅を供えたり、正月の当日は早朝に起きて行なう〝若水採り〟も年男の役目で、何より〝おせち料理〟も年男が作りました。これは歳神様が女神であるため、男性がお迎えをしなければならない、ということのようです。
男性の皆様もおせち料理の作り方くらいは知っておきましょう_ということで、今回の特集は山﨑美香料理長の「江戸のおせち料理」と「雑煮_関西、関東、江戸三題」、浅見健二料理長の「白味噌について」です。
『シェフパートナーズ 料理塾』編輯子 秋山 徹