天然インシュリン
大雪の初候_「閉塞冬成/そらさむくふゆとなる」この時候に「菊芋/きくいも(仏名・トピナンブール topinambur)」をいただきます。
閉塞冬成_12月7日から12月11日
閉塞冬成_大気の陽気が塞がり冬の気配が濃厚となります。北国では本格的な雪の季節に備え、〝雪吊り〟が行なわれ始めます。
毎年、12月9日と10日には京都右京区の浄土真宗大谷派・法輪山「了徳寺」では報恩講「大根焚」が行なわれてきました。
大根焚では3,000本もの青くび大根が炊かれ参拝者に振る舞われてきました。
大根焚の由来は、鎌倉時代の建長4年(1252年)、浄土真宗の開祖である親鸞聖人が愛宕山中の月輪寺に師である法然上人の遺跡を訪ねた帰りに了徳寺を訪れ、村人たちに教えを説きました。
その教えに感銘を受けた村人たちがお礼に塩炊きの大根を馳走しました。
親鸞聖人はそのもてなしに応え、すすきの穂の束を筆代わりとして、鍋の残り煤で「帰命尽十方無碍光如来」という十字の名号を書いてそのお礼として残されました。
この故事に因んで行われる報恩講の通称が「大根焚」になります。(了徳寺HPより)
しかし、残念なことにこの三年ほどはこの大根焚が中止となっています。
八百年以上続いた京都の冬の風物詩の復活を願いたいものです。
京都の他の寺、三千院・鈴虫寺・妙満寺などでは例年通り行なわれるということです。
菊芋_腸内を整える
菊芋_キク科ヒマワリ属の多年草の根茎。フランス名をトピナンブールと呼ばれる。見た目はショウガのようだが、植物の根の部分である。主な成分はイヌリンを多く含む食物繊維で、通常の芋とは違ってでんぷんはほとんど含まれず、加熱しても芋のようなホクホクした食感ではなく、カブのような水分を含んだ食感となる。味は、ゴボウのような風味とやさしい甘みがある。生鮮食材としてスーパーや八百屋に並ぶことはあまりない。
【使い方のヒント】フランスではピューレやポタージュにすることが多いが、クセがないのでサラダや和物など生で食べることも可能である。また、炒め物や煮物など加熱してもよい。
【選び方】丸みがありふっくらしているもので、硬くしまっているものがよい。
【保存の方法】土をつけたまま新聞紙で包み、冷暗所か冷蔵庫の野菜室で保管。
【産地】全国各地で小規模生産。もしくはフランスからの輸入。
【旬の時期】11月から翌2月。
【栄養】「天然のインシュリン」といわれる「イヌリン」という成分を豊富に含んでいることから、最近では美容や健康面から注目を集めつつある野菜のひとつ。イヌリンは水溶性の食物繊維で腸内で分解されるとフラクトオリゴ糖として働き、腸内の善玉菌を増やす役割がある。
以上、『旬の野菜の栄養辞典』より