1. アンチョビを効かせて

  2. クレソンを添えて

  3. フレンチで春野菜

  4. 野﨑洋光続 熱燗の肴

  5. 春中華

  6. 白菜使い

  7. 古賀純二のソース

  8. 基本の出汁野﨑洋光

  9. 雑煮 三題

  10. 江戸のおせち壱山﨑美香

  11. 江戸のおせち弐山﨑美香

  12. 濱崎泰輔マンマのトマトソース

  1. 霜止出苗 アンチョビ編

  2. 鴻雁北 蕨編

  3. 雀始巣 浅葱編

  4. 土脈潤起 鱵編

  5. 桃始笑 独活編

  6. 東風凍解 小松菜編

  7. 款冬華 カリフラワー編

  8. 芹乃栄 白子編

  9. 鱖魚群 青梗菜編

  10. 閉塞冬成 ローズマリー編

  11. 金盞香 水菜編

  12. 楓蔦黄 キャベツ編

  1. 料理人街

  2. 日本料理 Japanese

  3. フランス料理 French

  4. イタリア料理 Italian

  5. 中華料理 Chinese

  6. 韓国料理 Korean

  7. ベトナム料理 Vietnamese

手水

美味しいおにぎり

美味しい〈おにぎり〉を作る方法です。

炊き上がったご飯、土鍋でも炊飯器でもなんでもよろしいんですけれども、炊き上がりは熱くて握れませんので、冷めない程度に寝かせます。

まず、十分にほぐしてあげることが大事です。

おにぎりを作るときは「手水」を作ります。

「手水」には「10%程度の濃度の塩水」を作ります。

なぜ手水/塩水を作るかと申しますと、握ってから塩を振るとまばらになますが、塩水を手につけて握ると均等に味がつき、失敗がありません。

ご飯の粗熱が取れましたら、手を塩水で湿らせてください。

握る

手の保湿が肝心

だいたい「70~80gのご飯」をとります。

ご飯を握るときにギュウギュウ押すのではなくて、手のひらの付け根部分(手根部)と指先で閉めるようにして、上の手はそっと形をとるだけにしてください。

こうすると、「ふっくらとしたおにぎり」ができます。
口の中でほぐれていく美味しさが作れます。

プレスをしてしまいますと、お米が美味しくなりません。

また、ご飯が冷めすぎてもなかなか形が整いません。
手水の水加減も、塩水か付きすぎてしまうと、ボロボロとおにぎりが崩れてしまいます。

名人と呼ばれるお寿司屋さんの握りは、「ほどよい湿度が手の中に残っている」ため、よい握りができます。いかにお米をプレスしないで、米と米をくっつけるかが大事です。

究極

おにぎりと侮るなかれ 究極のおにぎり

それでは「究極のおにぎり」を紹介します。

それは「握らないおにぎり」です。

まず「お椀」を用意して、お椀にボウルの塩水を絡ませます。
絡ませたら塩水をボウルに戻します。

お椀にご飯(70~80g)を入れましたら、お椀の底の部分とお椀の吸い口の部分、上下でお椀とご飯が接している部分を、手のひらと指で軽く押さえます。

押すのは上下の部分だけで真ん中部分は押しません。

押したらぐるっと回して、もう一度反対側の上下を押します。

どら焼き」をイメージしてください。

真ん中がこんもりして、両端が押さえられているカタチです。

これですと、ご飯に「押されたストレス」が一切ありませんので、口の中でほぐれる美味しい「究極のおにぎり」となります。

海苔

おにぎりとはいえ芸術です

「俵形」を作ります。やはり手水をつけましてぐっと握らないで俵の形を作ります。

おにぎりに巻く海苔ですが、用途に応じて色々な切り方があります。

大きく切った三角の海苔は、究極のおにぎりを包みます。
縦長に切った海苔は、俵形に巻きます。
普通のおにぎりは、幅の広い縦長の海苔で挟みます。

次に「具を入れたおにぎり」です。
やはり70~80gのご飯を手に取り、真ん中に穴を開けながら具を入れます。
「液体状の具はご飯がほぐれてしまう」ので避けてください。

親指で具を入れるようにして、全体を包み込むようにして握ります。
完全に具を隠すように握る方法もありますが、中に何の具が入っているかわかるように、具を見せるように握るのも、優しさかと思います。

おにぎりは米を潰さないというのが大事なことです。

ご飯を強くプレスしてしまうと、おにぎり本来の美味しさである「口の中でお米がほぐれる」というものが損なわれてしまいますので、十分に注意してください。

おにぎりとて芸術でございます。

その、ひとつひとつを味わってください。

動画

野崎洋光 料理塾「美味しいおにぎりの作り方」