1. アンチョビを効かせて

  2. クレソンを添えて

  3. フレンチで春野菜

  4. 野﨑洋光続 熱燗の肴

  5. 春中華

  6. 白菜使い

  7. 古賀純二のソース

  8. 基本の出汁野﨑洋光

  9. 雑煮 三題

  10. 江戸のおせち壱山﨑美香

  11. 江戸のおせち弐山﨑美香

  12. 濱崎泰輔マンマのトマトソース

  1. 霜止出苗 アンチョビ編

  2. 鴻雁北 蕨編

  3. 雀始巣 浅葱編

  4. 土脈潤起 鱵編

  5. 桃始笑 独活編

  6. 東風凍解 小松菜編

  7. 款冬華 カリフラワー編

  8. 芹乃栄 白子編

  9. 鱖魚群 青梗菜編

  10. 閉塞冬成 ローズマリー編

  11. 金盞香 水菜編

  12. 楓蔦黄 キャベツ編

  1. 料理人街

  2. 日本料理 Japanese

  3. フランス料理 French

  4. イタリア料理 Italian

  5. 中華料理 Chinese

  6. 韓国料理 Korean

  7. ベトナム料理 Vietnamese

中国茶

中国茶は大きく分けて6種類

中国茶についてお話ししたいと思います。 中国茶と一口に言っても何千種類とあります。
中国茶を大きく分けると6種類になります。 その分け方を分かり易く言いますと〈色〉です。
色というのは煮出した時の色になります。
何が違うかというと焙煎の方法によって違ってきます。


色には「緑(茶)・白(茶)・黄(茶)・青(茶)・赤(茶)・黒(茶)」の六色があります。

緑茶

中国で飲まれる7割から8割は緑茶

「日本の緑茶」は摘んだ瞬間から早く発酵する茶葉となっていますので、摘んだらなるべく早く時間を空けずに火入れをした方が良いとされています。
中国の〈緑茶〉は「日本の緑茶」とは少し違いまして、日本茶が蒸して「火入れ」をするのに対し、中国茶は乾煎りをするところが大きな違いです。
中国茶は発酵度合いによって大きく風味と色が違ってきます。

〈緑茶〉は火入れをしてすぐに発酵を留めているお茶になります。
そこから順番に徐々に発酵を進めて最後の〈黒茶〉いわゆる〈プーアール茶〉になりますと、さらに菌を定着させて発酵を進ませます。

〈プーアール茶〉に関しては、ワインと同じようにヴィンテージ物・年代物が中国国内で高価に取引がされています。中国の中で一番生産量が多く、たくさん飲まれているのは〈緑茶〉になります。
中国で飲まれる7割から8割は〈緑茶〉です。

茶葉

中国茶はとても繊細

今日は茶葉を4種類ご用意しています。  右から〈緑茶〉。次の〈青茶〉は、日本でも有名な〈烏龍茶〉です。
その次が中国の〈紅茶〉です。そして最後が〈黒茶/プーアール茶〉です。  茶葉を見てもいろいろな形、色、細かさと大きさがあり全然違います。

こちらの〈緑茶〉は〈龍井(ろんじん)茶〉、西湖の近くの龍井村というところの中国でもかなり有名な〈緑茶〉になります。
一言で緑茶・烏龍茶と言っても何百種類というたくさんの種類があるということを覚えていただいた方がよろしいと思います。

日本茶がお茶の「旨み」「渋み」などを楽しむお茶だとするならば、中国茶というのは〈香り〉をとても大切にする繊細なお茶です。
お料理と一緒に楽しんでいただくのもよろしいんですが、お茶単体を味わっていただくと、とてもその良さが伝わるのかなと思います。

 

洗茶

発酵度合いの高いお茶には〈洗茶〉が必要

中国の方がお茶を召し上がるときは、お茶菓子と一緒にゆっくりと時間をかけて、お茶をじっくりと楽しまれると思います。

お茶の入れ方のポイントとしては、茶葉の発酵度合いによりお茶を入れる温度も変えることです。
基本的な淹れ方は、発酵度合いが低いものから高いものへと順に温度を高くしていきます。
〈緑茶〉で大体70度くらいから、それから発酵が高い方へ5度・10度と上げていただくのが一般的なお茶の温度と言われています。

淹れ方は基本的に日本茶と同じだと思っていただいて良いのですが、ただ発酵度合いの進んでいるお茶〈黒茶/プーアール茶〉は、〝洗うお茶〟と書いて〈洗茶〉をする。
〈洗茶〉は茶葉が浸るくらいにお湯を入れて、さっと捨てていただきます。  これは、特に〈プーアール茶〉には汚れだったり雑味が入っていたりするので、一度お湯で洗うのです。

〈洗茶〉をするとクリアーな味わいになります。

皆様も中国茶とともに時間をゆっくりと楽しんでいただくと、日頃の煩わしさなどを忘れられて、体にも精神的にも素晴らしい時間を過ごせるのではないかと思います。

次回は_飯田徹也シェフの「中国茶の淹れ方です」

動画

田村亮介シェフ料理塾「中国茶について」