ベトナムのチェー
ベトナムで「チェーChuỗi 」は、村の伝統行事などで遠方から来た方々をおもてなしするために、雑穀や豆、芋などを甘く煮た日本の〝ぜんざい〟に近いものでした。
現在は、フルーツポンチやパフェのような現代風の「チェー」も登場していますが、本日はとてもヘルシーな「絹ごし豆腐」を使った「ジンジャーシロップのチェー」をご紹介します。
本日ご紹介する「チェー」は、特にベトナム南部で食べられているもので「生姜」を効かせたシロップで食べるのが特徴です。
反対の地域の北部では「豆腐」に生の〝ジャスミン〟や〝ザボン〟という花の香りで味付けしたシロップをかけて食べることが多いです。
この「豆腐のチェー」は、「チェー」の専門店や、路上で付け笠を被って天秤棒を担いだオバサンたちが作ったのを、お客さんがプラスチックの低い椅子に座ってお椀でいただいている光景をよく目にする、おじいちゃんもおばあちゃんも、若い人も子供も、大好きなデザートです。
本日は「豆腐のチェー」を温かくして召し上がっていただきますが、南部の暑い地方ではクラッシュアイスをのせて冷たくしたり、冬とても寒いハノイでは温かくして、など季節ごとに食べ方を変えて食べられています。
鈴木珠美