二日酔いに蜆の味噌汁
立秋の初候_「涼風至/りょうふういたる」この時候に「蜆/しじみ」をいただきます。
涼風至_8月7日から8月11日
涼風至_夏本番の中にも、ふと涼しげな風が通り抜けることがあります。その風に季節の走りとして秋の気配を感じとります。
秋隣
盛夏に秋の気配をすぐそばに感じとるという「秋隣」は夏の季語です。
本来は立秋に入る前までの土用の時期の言葉ですが、立秋以降も残暑の朝の涼しさに、日中にふと吹く涼風に秋の気配をさぐる「季節を探す」というのが、日本人の感性です。
蝉時雨の中、草萌える川沿いの土手に虫の鳴き声の変化に気を配ります。
正岡子規の「松が根に 小草花さく 秋隣」がこの時候で、
今少し後には、夜に漂う秋の気配「夜の秋」が季語となります。
蜆_肝臓の働きに良い
蜆/しじみ_しじみ科。丸みのある小さな三角形の小さな二枚貝で、殻の色は幼貝は黄褐色、成熟すると黒色に、河口などの汽水域や河川や湖などの淡水に棲む。江戸時代の薬学・健康署『本草綱目』に薬効ある食材として書かれているほど、昔から体に良い食物とされる。
【選び方】殻付きのものがほとんどで、粒が揃っているもの、水中では足や水管を出しているものを。
【旬の時期】一年中出回るが、汽水域で獲れる大和蜆は「土用蜆」と言われ、産卵に備えて太る夏が旬。淡水産が多い真蜆は「寒蜆」で冬が旬
【漁獲地】大和蜆は青森県・島根県・茨城県など。中国や韓国、ロシアからの輸入品も。
【栄養】必須アミノ酸がバランスよく含まれ、ビタミンB群、カルシウム、鉄も含む。肝臓の働きに効果のあるタウリンなどのアミノ酸が豊富。
以上、野﨑洋光『料理上手になる食材の基本/世界文化社』より