空豆で美肌づくり
芒種の末候_「梅子黄/うめのみきなり」 この時候に「空豆」をいただきます。
梅の子(み)黄なり_6月15日から6月20日
この時候、梅の実が熟し色づく頃です。
また梅雨入りとなり、これから1ヶ月近くは恵みの雨が田畑を潤します。
入梅は別名〈栗花落/ついり〉とも云い、この梅雨の時期に栗の花は咲き、雨の中散っていくことからこう名付けられました。
梅は、まだ青く熟す前の青梅を「梅酒」に、熟しかけのものを「梅干し」、完熟したものを「甘露煮」や「梅ジャム」にと用途が変わります。
昔から変わらぬの梅雨の時期の楽しみ方です。
今回は、やはりこの時期の旬菜「空豆」をいただきます。
空豆_美肌づくりに有効
マメ科。原産地は北アフリカ。世界で最も古くから栽培されているという歴史を持つ。野菜として食べるのは、完熟する前のもの。
「空豆」の名前は、さやが空に向かって直立するように伸びることに由来する。桜が咲いた2ヶ月後が、その地方の空豆の旬と云われる。
熟しきっていない空豆に多く含まれるビタミンCの抗酸化作用により美肌効果がある。
【選び方】鮮度が落ちやすいので、さや付きのものを求める。豆のふくらみがわかるものを選ぶ。
【旬の時期】露地ものの旬は4月から6月、ハウスものは8月から10月を除いて通年出回る。
【産地】鹿児島県、千葉県、茨城県、宮城県など。
【保存方法】鮮度が落ちるのが早いので、早めに調理して食べること。すぐに使わない場合は、固めにゆでて冷凍保存にする。
【栄養】炭水化物やタンパク質、ビタミンB1・B2、ビタミンCのほか、ミネラルも豊富なバランスの良い野菜。
以上、野﨑洋光『料理上手になる食材の基本/世界文化社』より
料理事例のレシピは、夏至の特集「空豆を使った料理」をご参考ください。