1. アンチョビを効かせて

  2. クレソンを添えて

  3. フレンチで春野菜

  4. 野﨑洋光続 熱燗の肴

  5. 春中華

  6. 白菜使い

  7. 古賀純二のソース

  8. 基本の出汁野﨑洋光

  9. 雑煮 三題

  10. 江戸のおせち壱山﨑美香

  11. 江戸のおせち弐山﨑美香

  12. 濱崎泰輔マンマのトマトソース

  1. 霜止出苗 アンチョビ編

  2. 鴻雁北 蕨編

  3. 雀始巣 浅葱編

  4. 土脈潤起 鱵編

  5. 桃始笑 独活編

  6. 東風凍解 小松菜編

  7. 款冬華 カリフラワー編

  8. 芹乃栄 白子編

  9. 鱖魚群 青梗菜編

  10. 閉塞冬成 ローズマリー編

  11. 金盞香 水菜編

  12. 楓蔦黄 キャベツ編

  1. 料理人街

  2. 日本料理 Japanese

  3. フランス料理 French

  4. イタリア料理 Italian

  5. 中華料理 Chinese

  6. 韓国料理 Korean

  7. ベトナム料理 Vietnamese

鮮やかな彩で老化予防

小暑の初候_「温風至/あつかぜいたる」 この時候に「パプリカ」をいただきます。

温風至る_7月7日から7月11日

熱気を孕んだ夏の風「温風」が吹き始める頃です。
白南風(しろはえ)は梅雨が明けた頃に吹く風のことですが、綺麗な名のかわりに体には堪える風です。

この時候の季語・白南風で「白南風の 夕浪高う なりにけり」と詠んだのは芥川龍之介です。

風は七夕の色とりどりの短冊を揺らして夏を告げに来ますが、季節はまだまだ梅雨の中、曇り空が多く、なかなか彦星と織姫は天の川を渡れません。
そんな時には、鵲(かささぎ)がふたりを乗せて逢瀬を助けます。

此の時候の色鮮やかな短冊に合わせて、カラフルな「パプリカ」をいただきます。

パプリカ_抗酸化作用で癌や老化の抑制

ナス科。「パプリカ」とはもともと唐辛子の総称で、ピーマンや辛みの強い唐辛子も含まれるが、日本で一般的にパプリカというと、大型で肉厚のカラフルなパプリカピーマンのことを指す。
「オランダパプリカ」とも呼ばれえ、あまりクセがなく、生で食べてもジューシーで甘味や酸味がある。
日本では1980年代頃から出回るようになったので、それ以前の料理書にはほとんど載っていないが、今ではメジャーとなった。
最近では黒や紫、茶、白などの色も見かける。

【選び方】全体にハリとツヤがあって色鮮やか、ヘタの切り口の白いものが新鮮。種が育つと果肉が固くなるのであまり大きくないものを選ぶ。

【旬の時期】輸入物が8割と多く占め、ハウス栽培も盛んなため一年中出回る。

【産地】ハウス栽培を中心に宮城県、茨城県など。

【保存方法】水分に弱いので、表面の水分を十分に拭き取ってからポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存する。

【栄養】ビタミンCを普通のピーマンの倍以上含み。赤や橙色のパプリカにはβカロテンが豊富で、カロテノイド系の色素成分を多く含み、癌や動脈硬化の予防に効果があるとされる。

以上、野﨑洋光『料理上手になる食材の基本/世界文化社』より

 

料理事例のレシピは、小暑の特集「パプリカを使った料理」をご参考ください。