生クリームについて
生クリームについてご説明します。
皆様生クリームを選ばれる際にどれを選んだら良いか迷われると思いますが、基本的には乳脂肪分が18%以上のものを生クリームと呼びます。
脂肪分が上がり高脂肪のものはコクがあり、低脂肪のものは軽い感じがします。
料理や菓子の用途に合わせて、ご自分でお選びになるとよろしいと思います。
動物性ではなく植物性の生クリームもございますので、植物性のものも料理によって使い分けてください。
山下敦司「エックス」
フランスの生クリーム
遠心分離機を使って、牛乳から脱脂乳を分離した残りの脂肪分が「クリーム」と呼ばれるが、脂肪分の含有量の規定などは国によって異なる。
フランスの生クリームは脂肪分を30%から40%含んでおり、液体のものと乳酸発酵してクリーム状となったものがある。
「クレームフレッシュ/Creme Fraiche」と名乗れるのは、高温殺菌や冷凍などをせず、85度から95度以下で低温殺菌された次の4種類だけである。
・乳脂肪分30%から38%の低温殺菌した液状生クリームの「クレーム・フレッシュ・パストゥリゼ/Creme Fraiche pateurisee」
・低温殺菌した後に乳酸発酵してクリーム状になった「クレーム・フレッシュ・エぺス/Creme Fraiche Epaisse」
・熱処理を全く行なっていない乳脂肪分の高いクリーム「クレーム・クリュ/Creme Crue」
・ノルマンディ地方イジニの乳脂肪分38%以上の生クリーム「クレーム・ディジニ/Creme Fraiche Epaisse」
『フランス食の辞典』〈白水社〉
日本の生クリーム
日本の規定では乳脂肪分18%以上のものが生クリームと呼ばれる。
この中で比較的乳脂肪分の少ないのはコーヒー用クリームとして売られており、菓子、料理用として乳脂肪分45%以上のものや乳脂肪分約63%のクロテッドクリームが市場に出回っている。
この他に植物性油脂を原料とした植物クリームもあるが、これは加熱すると分離してしまいホイップクリームとして使うことができず、ソースや煮込み料理には向かない。
『フランス食の辞典』〈白水社〉
生クリームを使った山下敦司シェフの2品
〈イチゴのジャムとフロマージュブランのデセール〉
「フロマージュ・ブラン」と「イチゴのジャム」「生クリーム」を
たてて合わせ、型に流し込むだけの簡単なデザートです。
フランス料理「エックス」
山下敦司 シェフ「いちごのジャムとフロマージュブランのデセール」
〈フリカッセ〉
〝フリカッセ〟というのは鶏のクリーム煮込みです。
フランスでは一般家庭でもよく食べられる料理です。
じっくり煮込んで本格レストランの味に
フランス料理「エックス」
山下敦司 シェフ「フリカッセ」