みずみずしい桃のすっきり爽やかなデザート
大暑の末候_「大雨時行/おおあめときどきふる」 この時期の旬菜「桃/もも」を爽やかなフレンチのデザートでいただきます。
大雨時行_8月1日から8月7日
この時候に行われるのが、東北の大祭「青森ねぶた祭り(8月2日から7日まで)」です。熱く血潮が湧いた祭りのあと、やがて風は涼やかになり、夕立や台風で雨が多くなる時期ともなります。
桃_老化抑制、疲労回復に効く
バラ科サクラ属の落葉樹の実。原産国は中国黄河上流の高原地帯。樹高3mから8mで、春先に桃紅色の花をつけ、実は夏に出回る。紀元前5世紀からすでに栽培していたという説もあり、1世紀から2世紀にはペルシャへ、その後ヨーロッパ、地中海沿岸へ伝わった。日本では縄文や弥生時代の遺跡から桃の種が出土しているが、日本古来の山桃で奈良時代に伝わった毛桃(けもも)を次第に桃と呼ぶようになったらしい。現在では白桃、白鳳、大久保などの白肉種が生食用として出回り、果肉が固い黄肉腫の缶桃や錦などは缶詰にする。
【選び方】ふっくらときれいな丸みがあり、全体的に赤みが濃いものを選ぶ。皮の赤い部分に白い斑点が出ているものは、ほどよく成熟している
【保存方法】未熟なままで冷やすと甘みが出ず、熟していても冷やしすぎると甘味が抜けてしまうので、冷蔵庫に入れるのは食べる2から3週間前に
【栄養】桃は瑞々しく、その甘味成分は主に果糖で、体内への吸収が早く、効率よくエネルギー源となるため、疲労回復に効果を発揮する。皮の近くには、強い抗酸化性のあるポリフェノール成分のカテキンを含み活性酸素の抑制や細胞を修復するため、がん予防や老化抑制に効果を発揮する
以上、『フランス食の辞典/日仏料理協会』(白水社刊)より
フランス料理「ル・スプートニク」
髙橋雄二郎 シェフ「桃のコンポート 大葉のグラニテ」
みずみずしい桃のすっきり爽やかなデザート