粥
米と湯気
白川静の『字通』(平凡社)によると〔粥〕という字は、〔米〕と〔弜〕からなりたっているとあります。
さらに〔弜〕は烹炊(煮炊き)の時の湯気を現し、粥とは大きく米を炊くという意味ということです。
また〔礼記〕「饘粥(せんしゅく)の食」の項には、〔饘〕が濃いかゆ、〔粥〕が薄いかゆとあります。
つまりは中国では「米」を炊くということ、それはすなわち「お粥」を炊くということにほぼ等しい意味を持ちます。
日本で「お粥」というと、1月7日の七種粥、冬至・小正月の小豆粥などの特別な日や、体の弱っている時に食べるものというイメージがありますが、香港や北京のように朝食の定番は粥というように、ほぼ毎日食べるものというものでしょう。
今回の特集は、「よだれ鷄」飯田徹也シェフに基本的な中国粥3種と「ローズ上海」小薇シェフに薬膳粥を紹介いただきます。
中華粥
3種のお米で滋味豊かに
「もち米」の粘りと「ジャスミン米」の香りを混ぜて、
日本人が苦手な感じのお粥を、
美味しく食べやすくアレンジした「中華粥」をご紹介します。
中華料理「よだれ鷄」
飯田徹也 シェフ「中華粥」
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香港式お粥
香港の朝がゆ
腹持ちがよくスープのようにサラッとして食べやすい香港の朝がゆ。
おかゆに中華スープを合わせるのでスルスルといただけます。
うま味とコクだしに干し貝柱を使うのがポイントです。
中華料理「よだれ鷄」
飯田徹也 シェフ「香港式お粥」
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ピータン粥
ピータンの旨味凝縮
ピータンのコクと旨味が溶け合った「お粥」です。
他所で食べられないようなものを
家庭で作っていただければと思いご紹介いたします。
中華料理「よだれ鷄」
飯田徹也 シェフ「ピータン粥」
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薬膳粥
緑豆とゆり根と貝柱のお粥
体にたまった余分な熱や水分を排出してくれる緑豆、
肺や喉を潤して咳を鎮めるゆり根を使った、
デトックス効果の高いお粥です。
中華料理「ローズ上海」
小薇 シェフ「緑豆とゆり根と貝柱のお粥」
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