貧血予防に
立春の末候_「魚氷上/うおこおりにあがる」この時候に「蛤/はまぐり」をいただきます。
魚氷上_2月13日から2月17日
魚氷上_割れた氷の間から魚が飛び出る時期という意味の時候です。
山の雪だけでなく、湖の氷も春の日差しに徐々に溶け出します。
その溶け出した氷を破って魚が踊る姿を想像するに、生命の息吹を感じさせる瞬間の場面となります。
また渓流釣りも解禁されて、岩魚(いわな)釣りが始まります。
岩魚の旬は夏ですが、この時期に焼いた岩魚に熱燗を注ぐ骨酒は格別のようです。
蛤_動脈硬化や高血圧の予防に優れる
マルスダレガイ科。殻の長さ8cmほどの二枚貝で、北海道南部から九州まで内湾の河口に近い吃水(きっすい)域の砂地に棲む。古くから食べられ、平安時代には貴族の「貝合わせ」遊びなどにも使われた。
【選び方】殻付きは生きていて、打ち合わせて澄んだ音がすると良品。むき身はツヤと弾力があるものを。
【旬の時期】旬は2月から3月のひな祭りの頃。
【主要な産地】熊本県、福岡県など。千葉の九十九里浜産、茨城の鹿島灘産などが有名。輸入は中国など。
【栄養】ビタミンB類が多く、特に野菜などからは摂れないビタミンB12が豊富に含まれている。ビタミンB12には正常な細胞の増殖を助ける働きがある他、神経を正常に機能させる働きなどがある。
以上、野﨑洋光『料理上手になる食材の基本/世界文化社』より