王様だけのもの
大暑の末候_「大雨時行/おおあめときどきふる」 この時候に「モロヘイヤ」をいただきます。
大雨時行_8月1日から8月6日
八朔を過ぎたあたりでは、まだまだ夏は続きます。
この時期、どこからもなく吹いてくる涼風を「夕立あとの田んぼ風」と呼んだそうです。
遠くの田んぼに降った夕立で、あたりが涼やかになり、それが風とともに運ばれてきたというものですが、
現代の都会では、アスファルトの照り返しに温められた熱風が襲ってきます。
この時候、栄養の宝庫『モロヘイヤ』で、「王様だけ」ではなく、庶民も夏に負けない体を培いましょう。
モロヘイヤ_圧倒的なβカロチンの含有量
アオイ科。モロヘイヤはアフリカ北部からインド西部が原産地と考えられ、その歴史は古く、古代エジプトではすでに食用とされていた。アラビア語で『王様だけのもの』の意味で、王の病気の特効薬として珍重され、優れた美容効果からクレオパトラも好んだという。
【選び方】葉と茎がみずみずしく、鮮やかなものを選ぶ。
【旬の時期】夏。6月から9月頃
【産地】群馬県、岐阜県、愛知県など。
【保存方法】鮮度が落ちるにつれて葉が固くなるので、新鮮なうちに食べきること。サッと茹でた後に、しっかり水切りをしてラップに包めば、冷凍保存も可能。
【栄養】βカロチン、ビタミンB,C,Eなどの抗酸化ビタミンをはじめ、カリウム、カルシウム、鉄、食物繊維などを含み、その含有量がケタ違いのレベル。
以上、『旬の野菜の栄養辞典/エクスナレッジ刊』より
料理事例のレシピは、髙橋有希料理長の料理塾「モロヘイヤのお浸し」をご参考ください。