キャベツの甘みと生姜の辛味があとを引く
立秋の末候_「蒙霧升降/のうむしょうこうす」 この時候の旬菜「新生姜/しんしょうが」をキャベツと鶏ひき肉のスープでいただきます。
蒙霧升降_8月17日から8月22日
この時候の旬菜に新生姜があります。八月一日(朔日)の「八朔/はっさく」を江戸時代には〝しょうが節供〟と呼び、市が開かれていたそうです。
厳しい暑さの中、冷房の効かせすぎで体が冷え体調を崩すこともあります。体を温め冷えから守ってくれる山﨑美香料理長の「キャベツと鶏ひき肉の新生姜のスープ」をご紹介します。
生姜_冷房病の撃退に
ショウガ科で熱帯アジア原産。肥大した塊茎を利用する。日本では古くから薬効を珍重し、塊茎の大きさで大生姜、中生姜、小生姜の品種があり「谷中生姜」は東京・谷中で生産された小生姜になる。栽培法や出回る形状で、光を遮断して芽を30cmにも伸ばした芽生姜(軟化生姜)、茎葉をつけた葉生姜、貯蔵用の根生姜(ひね生姜)などの種類がある。
【選び方】身が固くしまっていて、表面が乾きすぎていないものが良い
【保存方法】乾燥すると繊維が多くなるので湿らせた新聞紙に包んで保管すると良い
【旬の時期】新生姜は6月から8月。根生姜(ひね生姜)は一年中出回る。
【栄養】辛味成分ジンゲロールが熱を加えることによりショウガオールとなって、体を温め発汗を促し風邪や冷え性の特効薬となる。近年ではショウガオールの抗菌作用、抗酸化作用が〝ガン予防〟に有効とされ注目されている
以上、野﨑洋光『料理上手になる食材の基本/世界文化社』より
日本料理「山さき」
山﨑美香 料理長「キャベツと鶏ひき肉の新生姜スープ」