血中コレステロール低下に
清明の初候_「鴻雁北/がんきたへかえる」この時候に「蕨/わらび」をいただきます。
鴻雁北_4月4日から4月8日
鴻雁北_冬を日本で過ごした雁が、春を迎えて暖かくなり始めると涼しいシベリア方面へと渡って行きます。
まだ涼しさの残る東北地方などの薄曇りの日には、鳥達の群れが北の海目指して飛んでいく姿を見ることがあります。
彼らは、また秋になると戻ってくるのですが、しばしの別れに物悲しさを感じてしまう光景です。
そんな北国の曇り空を〝鳥曇〟と呼ぶそうです。
また、渡り鳥の群れが残して行く軽やかな〈さぁー〉という羽音は〝鳥風〟と呼ばれるそうです。
蕨/わらび_動脈硬化予防に
コバノイシカグマ科でシダ類の仲間。日当たりの良い山野に自生し、握りこぶしのような形に巻いた若芽を食べる。『万葉集』などにも登場し、昔から食べられていた代表的な山菜。エグミが強いのでたっぷりの湯と重曹でアク抜きを。
【選び方】茎が太く、真っ直ぐにピンと伸びているもので、芽の部分がよく巻いているもの。
【保存方法】アク抜きして水を入れた保存容器に入れて冷蔵庫へ。
【旬の時期】4月から5月が旬。年中使える乾燥タイプもある。
【産地】山形県が半分以上を占め、ほかに新潟県、秋田県など。
【栄養】ビタミンB2を多く含んで、エネルギー代謝や皮膚や粘膜の保護に役立ち、動脈硬化やがんの予防、血中コレステロールを低下させる効果が期待される。他に葉酸や食物繊維も多く含む。
以上、野﨑洋光『料理上手になる食材の基本/世界文化社』より
料理のレシピは、浅見健二料理長「あぶらめのお椀」などを参考にしてください。