記憶力の活性化に
穀雨の次候_「霜止苗出/しもやんでなえいづる」この時候に「アンチョビ/片口鰯(かたくちいわし)」をいただきます。
霜止出苗_4月24日から4月28日
霜止出苗_大気が暖かくなり、霜に覆われることもなくなって、種籾や苗がすくすくと育つ時候です。
この時候に限った言葉ではありませんが「五風十雨/ごふうとうう」と言う言葉があります。
五日に一度風が吹き、十日に一度雨が降るといった落ち着いた天候の日々を表現しています。
転じて世の中が平安無事であることの例えでもあります。
毎日が晴れの日でも、雨の日でも、風の日でもダメなのです。
作物がすくすくと育つには、陽の光も、雨も、風もまた必要なのです。
世の中の出来事にも、人の成長にも、程よいバランスが重要です。
アンチョビ/片口鰯_コレステロール値を下げる
カタクチイワシ科に分類される小魚で地方によっては「セグロイワシ」と呼ばれる。アンチョビは塩漬けしたカタクチイワシを発酵させてオリーブオイルに漬けて缶詰や瓶詰めにしたイタリア発祥の保存食。発酵食品独特の旨味と香りが特徴で、そのまま食べることはあまりなく、他の食材に混ぜたりトッピングして食べられることが多い。
【保存方法】開栓前のアンチョビは常温保存でよいが、開栓後は雑菌の混入を防ぐため冷蔵庫で保存する。
【産地】オイル漬のアンチョビのほとんどはイタリア産。生の片口鰯は千葉県、三重県、茨城県、長崎県など。
【栄養】人体では作れないDHA、EPAのオメガ3脂肪酸を含み、血流を良くして記憶力や学習能力を活性化する効果や抗アレルギー作用や抗炎症作用がある。またビタミンA,B2,Dなどや、コレステロール値を下げて動脈硬化を予防するタウリンを多く含む。
以上、野﨑洋光『料理上手になる食材の基本/世界文化社』より
料理のレシピは、秋元さくらシェフ「ピッサラディエール」古賀純二シェフ「牛肉のタルタルステーキ」「スズキのタプナード焼き」西沢健三シェフ「クロスティーニ三種」「ランプレドット」音羽創シェフ「赤パプリカ のソース」などを参考にしてください。