血液をサラサラに
春分の初候_「雀始巣/すずめはじめてすくう」この時候に「浅葱/あさつき」をいただきます。
雀始巣_3月20日から3月24日
雀始巣_雀が軒下などに巣を作り始める頃です。枯れ草などをせっせと運ぶ姿に、春の営みの喜びを感じます。
関東では、3月から5月になると道の脇などに〝関東たんぽぽ〟が黄色い花を咲かせます。
黄色い花が道端で風になびくさまは、桜の優雅さとは違い鄙びた感じが心を和ませます。
たんぽぽは、花の形が鼓のように見えることから「タン、ポン、ポン」と鼓の音が名前の由来となったそうです。
日本在来種は、この時期にだけ花を咲かせなす。
馬借りて 蒲公英(たんぽぽ)多き 野を過る 正岡子規
花の寿命は1週間ほどで、その後1ヶ月ほどで綿毛となって風に飛んでいく姿も儚げです。
浅葱/あさつき_脳梗塞予防に
ヒガンバナ科ネギ属の多年草。食用とされるネギ類の中では最も細い葉であるが、ビタミンAの含有量ではアスパラガスをしのぐ緑黄色野菜である。葱よりも浅い緑色から「浅葱/あさつき」という名に。
【選び方】葉が真っ直ぐピンと伸びていて、根元の白い部分がくすんでいないもの。
【保存方法】水で湿らせた新聞紙やキッチンペーパーなどに包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫へ。
【旬の時期】冬と夏は休眠するため葉を伸ばす春3月4月と秋10月が旬
【産地】広島県、福島県、山形県、群馬県など。
【栄養】イオウ化合物のアリシン(アリイン)を辛味成分として含み。この成分を加熱して発生する亜除塩が血液をサラサラにして脳梗塞を防いだり血圧の上昇を抑える。ネギ類としては葉酸を多く含み、葉酸は貧血の予防効果がある。
以上、野﨑洋光『料理上手になる食材の基本/世界文化社』より
料理のレシピは、髙橋雄二郎シェフ「焼きナスのムース マグロのタルタル添え」野﨑洋光料理長「手まり寿司」山﨑美香料理長「豆腐がゆ」などを参考にしてください。