肝臓や腎臓の働きを活発に
夏至の末候_「菖蒲華/あやめはなさく」この時候に「月桂樹/ローリエ」を使った料理をいただきます。
菖蒲華_7月1日から7月5日
菖蒲華_菖蒲の花が咲く頃。菖蒲が咲くと梅雨が来るされていました。
今年も六月の晦日の「夏越の祓/なごしのはらえ」がやってきました。半年の穢れを祓う日です。
神社に茅草で作られた輪が建てられ、この茅の輪をまず左廻りで続いて右廻りの八の字で三回廻ります。
神社によっては人形の紙を納めたものをお祓いするところもあります。
七夕でも、八日には短冊を付けた笹竹や笹の葉を川に流し、これも穢れを祓います。
夏場、体力の落ちる時、こんな時期にこそ滋養のある料理で体力を培って年の後半を迎えたいものです。
ローリエ_リウマチや神経痛に効果あり
クスノキ科の常緑樹で、「ローリエ」はフランス語、日本語では「月桂樹」、英語では「ベイリーフ」と呼ばれる。古代ギリシャの詩・予言・医学をつかさどる神アポロンに捧げられた木として有名。庭木としても人気がある。
【保存方法】川区に連れて葉の縁がカールするので、板を葉の上に置き、風通しの良い日陰で乾燥させると良い。乾燥したら瓶に入れて保存すると香りが消えない。
【旬の時期】常緑樹であり乾燥されたものが流通するので一年中出回る。
【栄養】葉の精油成分はシネオール、ピネン、ゲラにオール、リナロールなどで芳香があり、芳香性健康胃薬や湿布剤にされる。唾液の分泌を促進するため、食欲を増し消化を助け、肝臓や腎臓の働きを活発にさせる。蜂さされやリウマチ、神経痛への効果や穏やかな麻酔作用も持つ。
以上、野﨑洋光『料理上手になる食材の基本/世界文化社』より
料理のレシピは、鈴木珠美シェフ「ベトナムのチキンカレー」秋元さくらシェフ「きのこのピクルス」飯田徹也シェフ「香港風鶏のパリパリ揚げ」古賀純二シェフ「鶏の赤ワイン煮」の山下敦司「鱈のブランダード」濱崎泰輔「ウサギのイスキア風煮込み」髙橋雄二郎「豚バラ肉の発酵キャベツ煮込み」などを参考にしてください。