梅
三毒を断つ
梅は〝食べ物の毒〟〝血液の毒〟〝水の毒〟の〈三毒を断つ〉といわれるほど殺菌力の強い果実です。
しかし、熟成していないものは〝アミグダリン〟という有害物質を含みますので生では食べず必ず加工・調理します。
有機酸・クエン酸を多く含み、乳酸を蓄積するのを防ぎエネルギー代謝を高めるため、疲労回復に効果があります。
また、カテキン酸やピクリン酸などの強力な殺菌力が食中毒などを予防します。
調理では、イワシの煮物に梅干しを入れると、骨がはやく柔らかくなります。
【主な栄養成分】ビタミンEとカリウムが豊富で、ビタミンAや鉄分、食物繊維なとを含み、有機酸も多い。
【効用】疲労回復、老化抑制、美肌効果、高血圧の予防・改善
甘露煮
梅酒の梅の使い方
神楽坂「山さき」山﨑美香料理長の〈梅酒を漬けた後に残った梅の使い方〉です。
梅酒に使って残った梅、皆様はどうされていますでしょうか。
とっても美味しく食べる方法があります。
まず梅を甘露煮にしてみました。
梅酒の梅をお砂糖とお水で似たものなんですけれども、
まず梅の周りを針で穴を開けてください。
そうしますと皮が脱げなくなります。
ホウロウなどの鍋に入れていただいて、ひたひたになるように水を入れてからお砂糖を足して中火くらいでゆっくり煮ていきます。
煮汁がほとんど無くなるくらいまで煮てください。
そうしますと、綺麗な形の甘露煮ができます。
梅を煮るときには、梅1kgに対して200gのお砂糖を使います。
砂糖の量は梅酒をつけた時のお砂糖の量によりますし、梅の味もありますので、その都度加減してください。鍋に入れて梅がちょうど浸かるくらいの水をひたひたに入れていただいて、ゆっくり煮ていただきます。
どんどん泡が上がってきて焦げるんじゃないかと心配するくらいの状態まで煮ていただくと、好い具合に出来上がった状態になります、
様子を見ながら火の加減をしながら煮てみてください。
煮上がりましたら梅自体はバットか何かに並べていただければ、出来上がりです。
生姜漬け
最後の最後まで美味しくいただく
梅をかなり煮て甘露煮ができた後でも、鍋には煮汁が残ります。
この煮汁に今回は生姜を薄く切ったものを漬けてみました。
これをビンなどの保存容器に保管しておいていただければ、熱いお湯を入れて生姜湯にしたり、氷水で冷たくして飲まれてもよろしいですし、炭酸で割ればジンジャーエールの味がして、とても美味しく楽しめます。
またパンに塗っても美味しく召し上がれます。
このように梅酒の梅を使って色々美味しく楽しんでいただけたらと思います。