美肌効果あり
立冬の末候_「金盞香/きんせんこうばし」この時候に「水菜/みずな」をいただきます。
金盞香_11月17日から11月21日
金盞香_金盞とは金色の杯を意味し、金盞花(きんせんか)は、六枚の白い花びらの真ん中にこの杯を持つ「水仙」の別名です。水仙の花の香りが辺りに漂ってくる頃です。
水仙の甘い香りは、冷気に清々として澄み渡った晩秋から初冬の大気に似合います。
冬の季語である水仙の句に、芭蕉の「その匂ひ桃より白し水仙花」があり、水仙の芳醇な香りに酔う芭蕉の姿が窺えます。
水仙の学名は〈ナルキッソス〉ですが、これは『ギリシャ神話』で女神メネシスによって水面に映る己に恋する美少年ナルキッソスが、その姿から「水仙」に変えられてしまったという物語に因みます。
この物語からナルキッソスが「ナルシスト」の語源となりました。
ちなみに水仙の花言葉は学名そのままに「うぬぼれ」です。
水菜_生活習慣病の予防に
アブラナ科。京都付近が原産地の京都の伝統野菜、関西以外では「京菜/きょうな」との呼ばれる。枝分かれしやすく「千筋菜」とも、近年のスーパーで出回るものは水耕栽培の改良種で茎が柔らかいサラダ野菜。
【選び方】痛み始めると葉っぱがくっつくので、葉がピンとして離れているものが新鮮。
【旬の時期】一年中出回るが、12月から3月が旬。
【保存の方法】冷蔵庫で保存する場合は、全体を新聞紙で包み、ポリ袋に入れて野菜室へ。
【産地】関西以外でも作られるようになり。茨城県がトップで福岡県、京都府、埼玉県と続く。
【栄養】水耕栽培よりも露地栽培の方が風味が強く、栄養成分も高め。βカロテンやビタミンB群、C、Eなどのビタミンに加え、ポリフェノール類も含むことから、生活習慣病や老化を抑制し、肌のシミやくすみをなくすアンチエイジングにも有効に働く。
以上、野﨑洋光『料理上手になる食材の基本/世界文化社』より
料理のレシピは、野﨑洋光料理長「ぶりおろし鍋」、髙橋有希料理長「本当に簡単な野菜の浅漬けの作り方」、鈴木珠美シェフ「混ぜ混ぜごはん」「香菜のサラダ」などを参考にしてください。