若返りのハーブ
大雪の初候_「閉塞冬成/そらさむくふゆとなる」この時候に「ローズマリー/ Rosemary」をいただきます。
閉塞冬成_12月7日から12月11日
閉塞冬成_草木国土の陽気が塞がり、真冬の訪れを迎える頃です。重たい雲に覆われて、どんよりとした景色は物悲しい気分になりがちですが、この寒空に河原を疾り回る子供達の歓声に元気を貰います。
12月8日は「針供養」の日です。
針供養とは、針を休めて供養し、裁縫上達を祈願、物への感謝の気持ちを大切にする伝統行事です。
折れた針や古い針を持ち寄って、普段は固い物に刺しているから、この日ばかりはと豆腐や蒟蒻(こんにゃく)といった柔らかいものに刺して供養します。
西日本では12月8日、東日本では2月8日に行なう傾向でしたが、現在では地域に関わらずどちらか一方の日に行なうところや、両日行なうところもあるようです。
東京では浅草寺淡島堂(台東区・浅草)、富岡八幡宮粟嶋神社(江東区・富岡)、正受院(新宿区・新宿)、森巌寺淡島堂(世田谷区・代沢)の針供養が有名です。(森巌寺のみ12月8日、それ以外は2月8日)
ローズマリー_花粉症対策に
シソ科マンネンロウ属の常緑性低木。地中海沿岸地方の海辺に自生している植物で、古代ギリシャでは頭脳を明晰にする働きがあると信じられていた。小さく細長い葉に、甘く爽やかな芳香があるのが特徴。生もしくは乾燥させたものが香辛料やハーブ薬として用いられる。肉料理との相性がよく、香りづけや臭み消しに使われる。
【旬の時期】開花期は11月から5月であるが、一年中出回る。
【保存の方法】枝付きを水に挿して毎日水を取り替えれば長持ちする。乾燥させても風味がよく残り保存がきく。ハーブバターにしても良い。
【産地】岩手県、京都府、静岡県。
【栄養】含有するポリフェノールの一種ロズマリン酸には強力な抗酸化作用があり「若さを取り戻すハーブ」とも言われる。また、花粉症の症状を和らげる作用もあるとされている。
以上、野﨑洋光『料理上手になる食材の基本/世界文化社』より
料理のレシピは、濱崎泰輔シェフ「うさぎのイスキア風煮込み」、西村健三シェフ「トスカーナ風牛肉の煮込み」、山本誠シェフ「フォカッチャ3種」、髙橋雄二郎シェフ「豚のロースト」、山下敦司シェフ「タルト・プロヴァンサル」、音羽創シェフ「クラフティサレ」、秋元さくらシェフ「イサキのポアレ バイエルディとバジルソース」などを参考にしてください。