1. アンチョビを効かせて

  2. クレソンを添えて

  3. フレンチで春野菜

  4. 野﨑洋光続 熱燗の肴

  5. 春中華

  6. 白菜使い

  7. 古賀純二のソース

  8. 基本の出汁野﨑洋光

  9. 雑煮 三題

  10. 江戸のおせち壱山﨑美香

  11. 江戸のおせち弐山﨑美香

  12. 濱崎泰輔マンマのトマトソース

  1. 霜止出苗 アンチョビ編

  2. 鴻雁北 蕨編

  3. 雀始巣 浅葱編

  4. 土脈潤起 鱵編

  5. 桃始笑 独活編

  6. 東風凍解 小松菜編

  7. 款冬華 カリフラワー編

  8. 芹乃栄 白子編

  9. 鱖魚群 青梗菜編

  10. 閉塞冬成 ローズマリー編

  11. 金盞香 水菜編

  12. 楓蔦黄 キャベツ編

  1. 料理人街

  2. 日本料理 Japanese

  3. フランス料理 French

  4. イタリア料理 Italian

  5. 中華料理 Chinese

  6. 韓国料理 Korean

  7. ベトナム料理 Vietnamese

夏の滋養をフレンチで

令和元年の「土用の丑の日」は7月27日土曜日です。土用の鰻ならぬ「土用卵/どようたまご」のフレンチ編です。

土用の丑の日

むかしから立秋前の18日間を「夏の土用」と呼び、特にこの期間の「丑の日」には夏バテしないように、滋養豊かな食物を食べました。
土用の食物として有名なのは何と言っても〝鰻〟ですが〝土用餅〟〝土用蜆(しじみ)〟〝土用卵〟というものがあります。

土用餅

かつて京の公家には「夏バテ防止として、土用の入りにガガ芋の葉汁で作った丸餅を味噌汁に入れて食べる」という習慣がありました。
これが、江戸時代の中期頃より、庶民も餅を小豆餡に包んだ〝あんこ餅〟を食べるようになり現在にまで続いています。

土用餅は「力持ち(力餅)」「餡の小豆は厄除け」に通じるため、夏を息災に過ごすことができると考えられました。
※小豆の赤色は厄除けになると、古くから神事・儀式などの供物として用いられました。

土用の丑の日に「土用餅」を食べるという習慣は、今でも関西(京都)や北陸地方(金沢)を中心に残っており、関東でも老舗の和菓子店などで販売されます。

土用蜆/どようしじみ

「土用蜆は腹薬」と云われて、〝蜆〟は土用に食べられていました。
蜆は「土用蜆」と「寒しじみ」と云われるように夏と冬の2回旬があります。
蜆には、良質のたんぱく質とグリコーゲン、アミノ酸のタウリン、ビタミン群が豊富に含まれており、その栄養素は貝類の中でも群を抜いています。

また別名「生きた肝臓薬」とも呼ばれて肝機能の修復効果に優れているほか、貧血予防、疲れ眼、利尿の促進、免疫力アップなどの効能があります。
日本人は長い間、盛夏の「土用の丑の日」に旬の蜆から滋養を得て、夏バテ対策としていました。

土用卵

良質なタンパク質を含む〝卵〟は、古くから安くて身近な食材です。
加熱前は液体なので、出汁や牛乳、豆乳、調味料などと混ざりやすく、幅広く活用できます。生で食べるほか、蒸す、焼く、煮る、揚げる、と日本料理の「五法」の通りに尽きなく展開できます。
日本人は「土用の丑の日」に、夏に負けないために滋養ある卵を頂いていました。

今回は〝土用卵〟の料理といたしまして、日本料理ではなくスランス料理「神宮前/エックス山下敦司シェフ」のメニュー「卵と生ハムコンソメゼリー寄せ/トリュフの香り」と「ウフミモザ」の二品をご紹介いたします。

フランス料理「AIX:S エックス」
山下敦司 シェフ「卵と生ハムのコンソメゼリー寄せ」

澄んだコンソメが宝石のようなゼリー寄せ

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フランス料理「AIX:S エックス」
山下敦司 シェフ「ウフミモザ」

簡単・可愛いおもてなし!フレンチ定番のたまごサラダ

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