ベトナムの香草について
鈴木珠美
今回は「香草/ハーブ」についての基礎知識です。
〈香菜(シャンツァイ)/コリアンダー(英語名)、パクチー(タイ語名)〉
ベトナムで香菜(シャンツァイ)は若い時期に収穫されますが、タイの香菜はとても長くて根っこがしっかりしています。
※香菜_地中海沿岸が原産地で、日本へは中国から導入された香味野菜。ベトナム・中国では「シャンツァイ」、タイでは「パクチー」、英語では「コリアンダー」と呼ばれる。
〈ホーリーバジル〉
スイートバジルよりも香りが強く、炒め物にしてもしっかりとした香りの残るハーブです。
〈スペアミント〉
ケーキなどに添えられているペパーミントとは違って、香りや味がしっかりしますので、お料理にはスペアミントがおすすめです。
〈レモングラス〉
レモングラスはとても繊維が硬いので、包丁で細かく切ってお料理に使うのがおすすめです。
イネ科の植物であるレモングラスは、稲穂のような葉がついていますが、そちらはハーブティーに使ったり、サウナの中に入れて香りを楽しんでいたりします。
※レモングラス_インド原産のイネ科の多年草で、その姿かたちはイネに似ているが、香りはレモンにそっくりという不思議なハーブ。強力な抗菌作用を持ちインフルエンザなどの予防にも効果的とされている。
〈コブみかんの葉〉
包丁で切ったり、加熱すると爽やかなシトラスの香りがするハーブです。
魚介を蒸す時に加えたり、あとは蒸し鶏の上に千切りにして乗せたり、低温の油でカリッと揚げるとそのまま食べられる、とても香りの良いハーブです。
ベトナムの南部ホーチミンのような暑い地方の食卓では、ハーブで素材を巻いたり、スープにたくさん入れたりして、辛みだけではなくたっぷりのハーブを食べて体を刺激しています。
日本の暑い時期にも、ご家庭でたっぷりのハーブや葉野菜を食べることによって、健康につながると思いますので、ぜひ皆様もお試しください。