アミノ酸の宝庫
霜降の初候_「霜始降る/しもはじめてふる」この時候に「浅蜊/あさり」をいただきます。
霜始降る_10月23日から10月27日
霜始降る_農作物の大敵である霜が始めて降りる頃です。この時候には『紫式部』の花の実が紫色に染まります。『紫式部』の花言葉は「聡明」「上品」「愛され上手」。特に「愛され上手」にあやかりたいものです。
この時候に動脈硬化、高血圧の予防、滋養強壮に効果のある「あさり」をいただきます。
あさり_貧血予防
マルスダレガイ科 殻の長さ4cmほどの二枚貝、殻は棲息地によって青色、茶色、縞模様など千差万別、日本各地、特に太平洋側の内湾や汽水域の水深10mくらいの砂泥底に棲息する。旨味成分のコハク酸が帆立貝に次いで多いのが特徴。
【選び方】貝殻が大きく扁平で、模様が鮮明で殻を閉じているものを、むき身はツヤと弾力のあるものを。
【旬の時期】産卵は春と秋の2回あり、それぞれの前が美味しい時季、特に早春はタウリンやグリコーゲンが増して一年中で一番美味しくなる。
【漁獲地】愛知県が圧倒的に多く、静岡県、千葉県など、輸入は韓国、中国など。
【栄養】必須アミノ酸をバランス良く含み。ビタミンB12、ミネラル、タウリンも豊富である。
以上、野﨑洋光『料理上手になる食材の基本/世界文化社』より
料理事例のレシピは、鈴木珠美シェフの料理塾「あさりのフォー」「あさりとディルのスープ」、田村良介シェフ「あさりと菜の花のワンタンスープ」、野﨑洋光料理長「あさりの酒蒸しサラダ」、濱崎泰輔シェフ「あさりとムール貝のサフラン風味パスタ」などをご参考ください。