高タンパク低カロリー
小暑の初候_「温風至/おんぷういたる」この時候に「鮑/あわび」をいただきます。
温風至_7月7日から7月11日
温風至_風が熱を帯びて夏の温風となります。梅雨明けの夏風・白南風(しろはえ)の吹く頃です。
7月2日は「半夏生」でした。半夏(からすびしゃく)の咲く頃は梅雨が明け、田植えも終わって農家では一息つける時期です。
半夏生では田植えを手伝ってくれた人などに、ごちそうを振る舞う習慣がありました。
関西では精がついて夏バテしないように「鮹」、香川ではハレの日の食物「うどん」を振舞ったそうです。
私の郷里の福岡県では「うどん」にゴボ天がのっているのが主流です。
笹掻きにしてかき揚げ状にしたものや、太めにカットしたものを揚ている店もあります。
シャキシャキとしたゴボウと、滑らかなツルッとしたうどんの食感を楽しみ、また、淡白で上品な味のなうどんと大地の香りのするゴボウの滋味を感じることもできます。
日本中の各地それぞれで、特徴あるうどんの食べ方があるようです。
皆様がお住まい土地では、どのような「〇〇うどん」がありますでしょうか。
鮑_動脈硬化の予防に
ミミガイ科。殻の長さが10cmから20cmの巻貝で、殻口は広い楕円形。日本各地の沿岸、潮の流れがよい水深50mまでの岩礁に棲む。日本で食用にされるのは「黒鮑(別名:おがい)」「牝貝鮑(別名:めがい)」「眼高(まだか)鮑」、寒冷地の「蝦夷鮑」。古く中国に不老長寿伝説があり、日本では薄く乾燥させた「熨斗鮑」を贈答品に付ける習わしとなった。
【選び方】触ると縮むような、生きているものを使うこと。鮮度が悪いと、蒸しても柔らかくならない。殻から盛り上がっていれば良品である。
【旬の時期】夏場が旬だが、「蝦夷鮑」は春から初夏が旬。
【漁獲地】岩手県や千葉県、長崎県など。岩手県「吉浜(きっぴん)鮑」千葉県「房州くろ鮑」三重県「三重ブランド鮑」などが有名。
【栄養】高タンパクで低脂肪。ビタミンA・B1、ミネラルが豊富。タウリンやコラーゲンも含む。中でも悪玉コレステロールを減らし善玉コレステロールを増やすパントテン酸を多く含む。
以上、野﨑洋光『料理上手になる食材の基本/世界文化社』より
料理のレシピは、ジョン・キョンファ先生の「あわび粥(チョンボッチュッ)」などを参考にしてください。