老化を抑制
大雪の初候_「閉塞冬成/そらさむくふゆとなる」この時候に「慈姑/くわい」をいただきます。
閉塞冬成_12月7日から12月11日
閉塞冬成_天地の陽気が塞がれて、冬が本格的に訪れる頃です。
重い雲に覆われた空の下、生き物はじっと息をひそめています。
大雪の次候は〝熊穴蟄/くまあなにこもる〟
熊が長い冬眠の準備に勤しんでいます。
慈姑/くわい_血圧を安定させ、利尿作用が高まる
オモダカ科。水生植物の球状の茎で、原産地は中国。日本には早くから渡来し平安時代初期にはすでに栽培されていた。勢いよく芽が出ることから〝芽出(めで)たい〟縁起物としておせちなどに使われる。1本の根から12個も生まれることで〝慈しみ深い姑〟という意味で慈姑という字が当てられた。
【選び方】皮の青い部分に光沢があり、張りがあって、芽がスッと伸びていて軸がしっかりしているもの。
【旬の時期】12月から1月が旬。
【産地】広島県や埼玉県。広島県の「福山くわい」大阪府の「吹田くわい」が有名。
【保存方法】水につけた状態で冷蔵庫へ入れるか、新聞紙で包みポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室へ。
【栄養】主成分は炭水化物(糖質)だが良質なタンパク質を多く含み、カリウムを多く含み過剰なナトリウムの排泄を促して血圧を安定させる。
以上、野﨑洋光『料理上手になる食材の基本/世界文化社』より
料理事例のレシピは、山﨑美香料理長「江戸のおせち くわい」などをご参考ください。