ほっくりとした甘味
小雪の初候_「虹蔵不見/にじかくれてみえず」この時候に「百合根/ゆりね」をいただきます。
虹蔵不見_11月22日から11月26日
虹蔵不見_一年の中で虹を見ることが少なくなる頃です。この時候になると北陸地方では冬季雷が増えるそうです。
冬季雷は冬の寒冷前線に沿って発生する世界的にも珍しい現象で、日本の日本海沿岸とノルウェー西岸でしか発生しない雷であるということです。
この時候にコレステロール上昇抑制、整腸作用、高血圧や貧血の予防に効果のある「百合根」をいただきます。
百合根_漢方では滋養強壮薬
ユリ科 食用の百合の球根で、中国原産の「鬼百合」「小鬼百合」を野菜として栽培したもの。日本原産の「山百合」の場合は、観賞用と食用を兼ねる。「百合」とは数多くの鱗片でできているという意味で、鱗片の一つ一つを剥がして茹でて食べる。
【選び方】傷がなく、鱗片が白いものを。紫がかったものには苦味が強い傾向にある。
【旬の時期】貯蔵できるので一年中出回るが、旬は9月から12月。
【主要な産地】北海道が9割以上、残りは東北地方。
【保存方法】おがくずに詰めた状態で売られていることが多く。そのままの状態で冷蔵庫の野菜室に入れれば1ヶ月から2ヶ月保存可能。
【栄養】デンプンが主成分でタンパク質も根菜類の中では多い。カリウムの含有量も多く利尿作用が高まり高血圧の予防となり、満腹感を得やすく肥満予防にも効果的。
以上、野﨑洋光『料理上手になる食材の基本/世界文化社』より
料理事例のレシピは、髙橋有希料理長の料理塾「ゆり根の厚焼き玉子」、飯田徹也シェフ「青菜炒め」、小薇シェフ「緑豆ゆり根と貝柱のお粥」、藪崎友宏シェフ「れんこんとゆり根の里芋くずし煮込み」などをご参考ください。