シャキシャキと夏バテ予防
小暑の初候「温風至/あつかぜいたる」_夏本番の暑さ到来にそなえて「茗荷/みょうが」をいただきます
茗荷/みょうが_食用にするのは日本だけ
ショウガ科の多年草で、中国原産。『魏志倭人伝』にも登場するほど歴史は古いが、食用にするのは世界中でも日本だけと云われるが、日本料理とは相性が良い。漢方では生薬として「消炎」や「解毒」の作用があるとされ「煎じ薬」などとして使われる。ほのかな苦味があり、シャキシャキとした歯ざわりは、やみつきになる魅力がある。アントシアニン色素を持つので、甘酢に漬けると発色して薄紅色となる。
【選び方】身がしまっていて艶があり、ずんぐりとして厚みのあるものが良く、先端が開いているものは、中がスカスカで繊維も硬い
【旬の時期】小ぶりの夏茗荷が6月から8月、大きめで色、香り、味が良い秋茗荷が8月から10月に出回る
【産地】北海度以南、沖縄まで自生するが、現在では栽培物がほとんど
【栄養】ビタミンE、カリウム、マンガンなどを含み、香りのもとのα-ピネンは胃の消化を助け食欲増進によい
以上、野﨑洋光『料理上手になる食材の基本/世界文化社』より
日本料理「ヒカリヤ」
髙橋有希 料理長「みょうがの甘酢漬け」
夏に色鮮やかな甘酢風味の「みょうが」をいただく
日本料理「山さき」
山﨑美香 料理長「夏野菜の甘酢漬け」
梅干しと新生姜の爽やかな香り たっぷり作って常備菜に