血液をサラサラに
夏至の次候_「菖蒲華/あやめはなさく」この時候に「鮎魚女/あいなめ」をいただきます。
菖蒲華_6月26日から6月30日
菖蒲華_文字通り菖蒲が咲く頃で、この頃になると本格的な梅雨到来と言われますが、令和四年は6月27日に早々と「梅雨明け宣言」がなされました。
6月の晦日には、神社で半年の穢れを落とす祓えの行事『夏越の祓え』が行なわれます。
神社の境内には6月18日から7月3日頃までの期間「茅の輪」が設置され、参詣者は穢れを払い清めるために「茅の輪くぐり」をします。
茅の輪くぐりは「スサノオノミコトの神話/茅の輪伝説」にちなむものです。
鮎魚女_豊富なビタミンDで骨粗鬆症を予防する
アイナメ科で、全長30cmほどの方錐形。日本各地の沿岸の岩礁に棲み、体の色は墓所によって変わるため、黄色から紫褐色と多彩。ザラザラとしたこまかい鱗が落ち鮎に似ており、鮎のように縄張りも持つため〝あゆ並み〟から「鮎並/あいなめ」に、体表が油を塗ったようになめらかなので、関西では「油女/あぶらめ」と呼ばれる。
【選び方】目が澄んでいてえらが赤いものを、体調30cmくらいのものを選ぶ。
【旬の時期】秋の産卵を前に、脂ののった夏が旬。
【主な生産地】茨城県、福島県、岡山県など
【栄養】カルシウム、ビタミンB群やDが豊富で、脂肪が多いのでDHAやEPAも含む。
以上、野﨑洋光『料理上手になる食材の基本/世界文化社』より
料理事例のレシピは、浅見健二料理長「あぶらめのお椀」、西沢健三シェフ「カチュッコ・アラ・リヴォルネーゼ」などをご参考ください。