豊富なカルシウム
立夏の初候_「蛙始鳴/かえるはじめてなく」この時候に「油揚げ」を頂きます。
蛙始鳴_5月5日から5月9日
蛙始鳴_野原や田圃の畔で蛙が鳴き始める頃です。何でも雄の蛙が、雌の蛙を恋しがって鳴くのだとか。
菖蒲太刀(しょうぶたち・あやめかたな)
五月五日の男の子の「端午の節供」では、子供たちが葉の形が刀に似た菖蒲の葉を束ねた「菖蒲太刀」を作って遊んでいたそうですが、やがて、床の間に飾る木などで作られた模擬刀が「菖蒲太刀」と呼ばれるようになりました。
節供が近づく四月末から五月はじめには「菖蒲太刀売り」の行商人が街中を流して売っていたそうです。一緒に売られてたのが子供用の山伏の衣装で、端午の節句に男の子が山伏の格好をするのが元禄の頃の江戸の慣習でした。
やがて江戸末期の文久時代には、菖蒲太刀の行商はいなくなり、節供の床の間飾り用の兜や甲冑、武具が店売りされるようになりました。
節供飾りも時代とともに変遷します。
油揚げ_更年期障害を和らげる
油揚げは、豆腐の薄切りを空洞が入るように作って揚げ、開きやすく、詰め物をしやすくしている。
【食べ方のヒント】まず湯通しして油抜きをする。油抜きをしないと苦味を感じる場合もある。また、油ぬきすることで、味を染み込みやすくする効果がある。
【保存の方法】冷蔵保存では賞味期限が3〜4日と比較的短いが、すぐに使用しない場合は冷凍保存にする。冷凍しても食感がそれほど変わらないので冷凍保存向きの食材である。
【選別の方法】一度火が通っているため、生である豆腐よりも傷みにくいが、製造年月日をチェックして新しいものを選ぶ。
【栄養】油で揚げている分豆腐よりもカロリーは高くなるが、豆腐と同じように植物性たんぱく質や大豆イソフラボン、大豆サポニンなど大豆特有の栄養素も豊富に含まれる。また、カルシウムも豊富で骨粗しょう症予防となる。大豆イソフラボンはポリフェノールの一種で、ハリのある肌を作る効果がある。
以上、野﨑洋光『料理上手になる食材の基本/世界文化社』より
料理のレシピは、野﨑洋光「スタミナ味噌汁」「大根と油揚げと若芽の味噌汁」「ヨーグルト味噌汁」髙橋有希料理長「ふきの信太巻き」浅見健二料理長「あさりと長せりと薄揚げのにびたし」などを参考にしてください。