冷え性の改善
寒露の末候_「蟋蟀在戸/きりぎりすとにあり」この時候に「生姜/しょうが」をいただきます。
蟋蟀在戸_10月18日から10月22日
蟋蟀在戸_キリギリスが戸口で鳴く候と云う意味です。西洋諸国では虫の鳴き声は雑音・騒音でしかないようですが、これに対し東洋人、特に日本人は万葉のむかしから虫の鳴き声を季節の移ろいのひとつとして慈しみました。現代人の我々には、パソコンやネットやテレビから離れて、ひと時静かに虫の音を楽しむ時間が必要でしょう。
この時候にがん予防、風邪や感染症予防、食欲の増進に効果のある「生姜」をいただきます。
生姜_抗ガン食品として注目が高まる
ショウガ科 東南アジア原産、肥大した塊茎を利用。日本では薬効を珍重してきた。塊茎の大きさで大生姜、中生姜、小生姜の品種があり、「谷中生姜」は東京・谷中で多産された小生姜。
【選び方】実が固くしまっていて、表面が乾燥しすぎていないもの。
【旬の時期】新生姜は6月から8月に出回り、根生姜(ひね生姜)は一年中出回る。
【保存方法】風通しの良い室温ならかなり日持ちがするが、乾燥すると繊維が多くなるので、湿らせた新聞紙に包んで保管。すり下ろしたものを冷凍保存すると便利。
【栄養】薬効豊かな香辛野菜の代表で、料理では肉を柔らかくする作用や殺菌作用がある。近年ではショウガオールの抗菌作用、抗酸化作用ががん予防に有効とされている。
以上、野﨑洋光『料理上手になる食材の基本/世界文化社』より
料理事例のレシピは、鈴木珠美シェフの料理塾「スペアリブとジャガイモのスープ」、田村良介シェフ「清湯・中華スープの取り方」などをご参考ください。