袋や皮も食べればガン予防効果がアップ
寒露の末候_「蟋蟀戸在/きりぎりすとにあり」この時候に「温州蜜柑/うんしゅうみかん」を頂きます。
蟋蟀戸在_10月18日から10月22日
蟋蟀戸在_キリギリスが戸口で鳴くころ。日本人は秋になると虫の音を愛で、これを「虫聞き」と呼びました。
「鞍馬の火祭」は、京都鞍馬の里が火の粉に包まれる美しくも勇壮な火の祭りです。この祭りは、毎年10月22日に執り行われる由岐神社の例祭で、京都三大奇祭のひとつとされます。その起源は天慶3(940)年、それまで御所に祀られていた由岐大明神が鞍馬に勧請された際に、村人が地主神である八所明神を神輿に乗せ、無数の松明を持って出迎えたという故事に由来するとされています。祭りでは由岐神社と、神社に続く鞍馬街道を中心に集落一帯で行われ「サイレヤ、サイリョウ」の勇ましい声と共に、鞍馬の里が燃え上がる松明の炎で埋め尽くされます。
女性が参加することが異色の祭りのひとつとされ、神輿の後ろの綱を引くと、安産ができると昔から伝えられていることで、多くの若い女性が綱を引きます。
温州蜜柑_便秘改善にも効く
温州蜜柑_ミカン科の常緑低木またはその果実。日本原産で鹿児島県が原産とされる。一般にミカンとして親しまれているもので、さまざまな栽培品種があり、産地によりブランド名がある。果実は扁円形で大形,果皮は薄く離れやすく種がなく、オレンジよりも淡泊な味わいがある。
【選び方】濃いオレンジ色で、表面が滑らかでヘタの切り口が大きくないもの。皮が薄く実にしっかり張り付き、フカフカしていないこと。
【保存方法】高温と湿度に弱いので、段ボールや紙袋に入れて冷暗所に置くか、ポリ袋に小分けして冷蔵庫で保存。
【旬の時期】全体としては12月から2月だが、種類により異なる。また温室栽培物で5月から9月に出回るため、ほぼ通年流通する。
【産地】和歌山県、愛媛県、静岡県。九州全県も収穫高が多い。
【栄養】柑橘類は全体的にビタミンCを多く含み。中サイズの温州蜜柑を3個から4個食べれば1日のビタミンC摂取目安をクリアできるほど、一方抗酸化作用の強いβクリプトキサンチンやリモネン、テルペノイドなど抗ガンに有効とされる成分を含む。また、袋には水溶性食物成分のベクチンが含まれ、便秘の改善や血糖値やコレステロールの上昇を抑え糖尿病予防に有効である。
以上、『旬の野菜の栄養辞典』より
料理のレシピは、野﨑洋光「鯛のちり蒸し」「ブリおろし鍋」音羽創シェフ「真鯛のポワレ みかんのビネグレットソース」田村亮介シェフ「香味野菜とヤリイカのさっと煮」山﨑美香料理長「かき豆腐」などを参考にしてください。