若々しさを保つ
冬至の次候_「麋角解/おおしかのつのおつる」この時候に「胡麻/ごま」を頂きます。
麋角解_12月26日から12月30日
麋角解_大鹿のツノが抜け落ち、新しい角が出てくる頃です。トナカイの仲間の大鹿の角のことを麈角(びかく)といいます。
太陽が一番低くなる冬至。洋の東西を問わず、当時は復活祭として世界各地で重要な日です。
この日から、太陽が出る(生まれる)ということで、古代中国では冬至を新年とする時代もありました。
冬至の日から二月の節分の日にかけての期間、東京・新宿早稲田の穴八幡宮では、〝一陽来復〟の御守が配られます。
穴八幡宮の御守は他に類の無いもので、本宮に伝えられる打出の小槌に由来するもので、この小槌は聖武天皇が養老七年の冬至の日に龍神により授けられた宝器と伝えられているそうです。
御守は、江戸時代中期より年々冬至の福神祭に授与され、金銀融通の御守とも称されています。
「参考/穴八幡宮HP」
胡麻_肝機能の改善
胡麻_ゴマ科。熱帯アフリカまたはインド原産とされ、古代インドでも栽培された古い作物。日本へは中国経由で奈良時代に胡麻油が伝来し、料理は禅宗の寺院で発達し、種子の色で白胡麻、黒胡麻、金胡麻、茶胡麻がある。
【選び方】洗い胡麻は粒に艶のあるものを。炒り胡麻は製造年月日を確認して新しいものを選ぶ。最も香りが良いのが金胡麻で白胡麻は油脂が多く、黒胡麻には鉄分やカルシウムが多い。
【保存の方法】密閉容器に入れ冷暗所で保管。湿ってしまった場合は、炒り直せばある程度の香ばしさは戻る。
【産地】90数%が輸入で、国産では鹿児島県の喜界島が産地。他に岩手県。金胡麻は茨城県。
【栄養】良質なタンパク質と脂質を主成分とすることから、世界中で貴重な栄養素として親しまれている。成分の半分以上を占める脂質には、コレステロールの上昇を抑えるなど、生活習慣病予防に効果のあるリノール酸やオレイン酸など不飽和脂肪酸が多く含まれる。また胡麻の抗酸化物質のセサミンは、老化抑制や肝機能の改善、抗アレルギーに有効な成分である。
以上、野﨑洋光『料理上手になる食材の基本/世界文化社』より
料理のレシピは、野﨑洋光「胡麻豆腐」「ブロッコリー胡麻汁粉」浅見健二料理長「金平羅牛蒡/きんぴらごぼう」髙橋有希料理長「よもぎ胡麻豆腐」「春菊の白ごま和え」「丸茄子の二色田楽」などを参考にしてください。