更年期障害の緩和
小雪の末候_「橘始黄/たちばなはじめてきなり」この時候に「豆乳/ソイ・ミルク」をいただきます。
橘始黄_12月2日から12月6日
橘始黄_橘の実が黄色に色付いてくる頃です。初冬の冷たい空気の中で鮮やかな緑色した橘の葉は、実とともに景色を彩ります。
水鳥たちが水面に浮いたまま波に揺られながら寝ることを「浮寝(うきね)」と呼びます。
冬を越すために渡ってきた水鳥、特に鴨にこの寝姿を見ることが多いためか、「浮寝」は冬の季語となっています。
初雪の夢や見るらん浮寝鳥—正岡子規
また「うきね」は、恋する人を思いながら寂しく寝る「憂き寝」とつながるため、
はかなしや さても幾夜か ゆく水に
数書きわぶる 鴛(おし)のひとり寝—藤原雅経
と、つがいで仲の良い鴛鴦がひとり寝をしているように、侘しい我が身を重ねたものもあります。
「浮寝」には、夫婦でない男女が一時的に契りを結ぶこと、という不埒な意味もありますが、流石にこちらの意で詠まれた歌は見当たりませんでした。
豆乳_骨粗鬆症の予防に
大豆を水に浸してつぶし、加熱後、濾過した液体が豆乳。日本ではJIS(日本農林規格)で製法や成分が定められ、大豆と水だけが材料の「無調整豆乳」と、砂糖や果物などのフレーバーを加えた「調製豆乳」とがある。無調整豆乳は、町の豆腐店で豆腐の副産品として売られることも、豆乳には大豆の旨み成分であるグルタミン酸が多く、コクや旨味もあるので「液体だし」として使える。
【選び方】製造年月日をチェックし、鮮度の良いものを選ぶ。料理に使う場合はプレーンな無調整豆乳の方が万能。洋食屋デザートには調製豆乳も。
【栄養】必須アミノ酸をバランスよく含み、ミネラルも豊富。リノール酸、アルファリノレン酸といった必須脂肪酸、大豆オリゴ糖、イソフラボンなどの健康成分も豊富。
以上、野﨑洋光『料理上手になる食材の基本/世界文化社』より
料理事例のレシピは、藪崎友宏シェフ「ビーフンの豆乳仕立て」野﨑洋光料理長「牛肉冷しゃぶ」髙橋有希料理長「とうもろこしの冷製スープ」飯田徹也シェフ「中華粥」鈴木珠美シェフ「アボカドのシントー」などをご参考ください。