「キッチン」
鈴木珠美
栄養豊富なのにクリーミーで濃厚なデザート感覚の飲み物。
口伝
アボカドのシントー
アボカドのシントーをご紹介しますが、〝シントーSinh Tố〟というのはベトナムでビタミンという意味です。
日本ではアボカドは〝森のバター〟と呼ばれていますが、ベトナムでも〝ボーTrái bơ〟と言って同じく〝バター〟という意味になります。日本ではアボカドは料理などによく使われますが、ベトナムでは果物として売られていて、本日ご紹介する〝シントー〟スムージーのようなシェイクの飲み物に使われるのが一般的です。
アボカドは、ベトナム中南部のダラットDalatでよく採れますが旬の時期は5月から8月と言われています。
ベトナム南部のホーチミンではシントーの屋台が街のいたるところに出ていて、本日は「アボカドのシントー」をご紹介しますが、他に南国フルーツのマンゴーやパパイヤ、野菜のトマトやニンジンなどが氷とコンデンスミルクと一緒にミキサーでシェイクされて飲まれています。
シントーを作る
ミキサーに、なるべく小さめに砕いた「氷」を入れます。
次に「アボカド」を入れますが、手で触って少し柔らかめでヘタが取れそうな熟したものを選んでください。
「アボカド」の中心に包丁を入れてタネの廻りを円を描くように切り目を入れます。
切り目を入れたら両手で「アボカド」をひねるようにクルッと回して縦半分の二つに分けます。
タネを包丁の柄に近い部分の刃で取り除きます。
「アボカド」の果肉ををスプーンで取ってミキサーに入れますが、果肉の黒い部分は除いて綺麗な部分のみを入れます。
続いて「水」「グラニュー糖」「コンデンスミルク」をミキサーに入れます。
現地では「コンデンスミルク」を使いますが、お好みで牛乳や豆乳、甘さは三温糖などをお使いいただいても結構です。
なめらかになるまでミキサーで撹拌しますが、氷がよく砕かれているか確認しながら撹拌してください。
この「アボカドのシントー」はバニラアイスクリームのような濃厚な味です。
お子様のいるご家庭では、この上にバニラアイスクリームやチョコレートシロップをかけるなどしてお楽しみください。
チョコレートシロップをかける場合は、「コンデンスミルク」や「グラニュー糖」の量を減らして調整してください。
グラスにストローとスプーンを刺してミントを飾れば出来上がりです。
※ご家庭にミキサーのない場合は、グラスに「アボカド」の果肉と、かき氷くらいに砕いて細かくした氷、お好みでコンデンスミルクやガムシロップを入れて、スプーンで細かく砕いて召し上がっていただくと食感のあるシントーと同じようなものができます。
ビタミンたっぷりの甘くてクリーミーな〈アボカドのシントー〉の完成です。
材料〈4人前〉
材料 |
アボカド 1個 |
〈A〉 | コンデンスミルク 100g/グラニュー糖 40g(大さじ3)/氷 2カップ/水 1/4カップ/スペアミント 適置 |
作り方
① アボカドは縦半分に切って種を取り除き、スプーンで果肉をとり出し、ミキサ-に入れる。
② ①に<A>を入れて撹拌し、グラスに注ぎ、ミントを飾る。
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