「小薇点心」
小薇 Xiao Wei
食欲が落ち、むくみがちな梅雨にぴったりの薬膳スープ
口伝
季節の薬膳スープ
「薬膳スープ」には沸騰させない調理法があり、透き通ったスープになります。
本日は「梅雨の季節の薬膳スープ」をご紹介したいと思います。
調理
スープには「とうもろこし」「干しシイタケ」「冬瓜またはレンコン」「ナツメ」「ハトムギ」「地鶏」、そしてあれば「冬虫夏草(なければブラウンえのき)」を使います。
まず、「地鶏」の骨つきもも肉を湯通しします。
湯通しをするのは、アクをとってより綺麗なスープに仕上げるためです。
「地鶏」を中華包丁でぶつ切りにして、用意した器に入れます。
「とうもろこし」の芯は、とても栄養があり、旨味のエキスも出ますので芯も入れます。
器に、「ナツメ」、水に戻した「干し椎茸」、「冬瓜またはレンコン」「冬虫夏草」「はとむぎ」を入れ「水」を加えます。
さらに「塩」を入れてラップをしてから蒸します。
本日は、1人前ずつ器に入れましたが、ご家庭に適当な器がない場合は、大きなボウルに入れて蒸してから、小分けするのがよろしいかと思います。
蒸し器で2時間蒸します。
蒸しあがりましたら、スープの出来上がりです。
「ナツメ」や「冬虫夏草」から出たエキスで茶色いスープに出来上がります。
梅雨の体調を改善してくれる効果のある食材を集めて蒸しスープにしました。
〈季節野菜の薬膳スープ〉を飲むことで、辛い季節を楽に乗り越えられると思いますので、ぜひお試しください。
材料〈10人前〉
材料 |
鶏骨付き肉 1本/とうもろこし(輪切り) 5㎝分/れんこん(輪切り) 1㎝分/干しいたけ(小) 4枚/干ナツメ 4個/はと麦 大さじ4/冬虫夏草(※1)(またはブラウンえのき茸)10g/塩 適量 |
※1.冬虫夏草はキノコ (胞子) が昆虫 に寄生し、時期が来ると昆虫の頭部や関節部から棒状の子実体 (キノコの地上部) を伸ばしたもの。冬は虫で夏になるとキノコ (草) になることから冬虫夏草と呼ばれている。漢方素材として「滋養強壮作用がある」「慢性疲労や病後の回復によい」とされている。
作り方
① 鶏肉は下茹でし、足を落として骨ごと4等分のブツ切りにしておく。とうもろこしは茹でて芯ごと4つ割りにしておく。れんこんは皮をむき、いちょう切りにする。干しいたけは水でもどしておく。
② 蓋つきの耐熱容器を4つ用意し、それぞれに①とナツメ、冬虫夏草、はと麦を1/4量ずつ入れる。ここに水を120㎖ずつ注ぎ、塩を1つまみずつ加え、それぞれラップをかける。
③ 蒸気の上がった蒸し器に②を器ごと並べ、2時間ほど強火で蒸す。蒸しあがったらラップを外し、蓋をする。
◆とうもろこしは芯から旨味が出る。
◆蓋つきの耐熱容器がない場合は、大きな耐熱ボールに入れて作っても良い。
◆蒸し器のお湯は空にならないよう、時々熱湯を足す。
料理塾