栄養価の高さは他を圧倒
寒露の初候_「鴻雁来/こうがんきたる」この時候に「パセリ」をいただきます。
鴻雁来_10月8日から10月12日
鴻雁来_ツバメと入れ替わりに雁がやって来る時候です。雁は日本で冬を過ごした後に、春にはシベリアへと渡ってゆきます。
樹木になる果実のうち、固い殻で覆われているものが〝木ノ実/きのみ〟でドングリや椎の実がこれにあたります。
一方、リンゴやナシのように薄い皮で覆われたものは〝果物/くだもの〟と呼ばれます。
一般的に、木ノ実は食べられないものを指しますが、例外的に〝栗〟や〝胡桃〟のように食べられるものは、固有名詞で呼ばれます。
〝栗〟は、日本に限らず古来広く世界で食べられてきました、鶏肉と一緒に調理したり、栗ご飯の美味しい季節となりました。
パセリ_動脈硬化の予防
セリ科の植物。地中海沿岸が原産とされ、紀元前から食用とされていたとされる。欧州の一般的な平たい葉の形をしたイタリアンパセリに対し、日本では縮れ葉タイプが一般的。葉の縮れは、品種改良によるもの。
【選び方】葉が濃い緑色で、細かく縮れているもの。茎にみずみずしい張りがあり、切り口が黒ずんでいないもの。
【保存方法】軽く水で湿らせてポリ袋に入れ冷蔵庫の野菜室へ。刻んだものを冷凍保存もいろいろな料理に使えて便利。
【旬の時期】ハウス栽培で通年出回るが、春の3月から5月、秋の9月から11月が葉が柔らかく美味しい。
【主な生産地】長野県、千葉県、静岡県、茨城県など。
【栄養】βカロテン、ビタミンB.C.E.Kなどやミネラル類、食物繊維などの栄養価が豊富で、葉に含まれるコロロフィルはコレステロールの上昇を抑え、香り成分のアピオールは胃液の分泌を促して消化促進や食欲増進の働きがある。
以上、野﨑洋光『料理上手になる食材の基本/世界文化社』より
料理事例のレシピは、古賀純二シェフ「人参のスープ」、秋元さくらシェフ「キャロットラペ」、山下敦司シェフ「冷製パルマンティエ」髙橋雄二郎「オマール海老のバニラロースト」音羽創シェフ「貝のマリニエール」西沢健三シェフ「ランプレドット」濱崎泰輔シェフ「ペスカトーレ」などをご参考ください。