「分とく山」
野﨑洋光
いつもの酢の物が三変化!ココロもカラダも満足する贅沢な副菜
口伝
土佐酢アレンジ3種
土佐酢をアレンジした3種類の酢と、それぞれに合う料理を作ります。
ごま酢
炒りゴマを半ずりします。
少しづつ「土佐酢」をかけながらのばせば「ごま酢」のでき上がりです。
「ごま酢」に合う料理〈蒸し鶏のごま酢かけ〉
鶏むね肉の全体に軽く塩・胡椒します。
この鶏肉のまわりに日本酒を注ぎ、蒸し器で15分から20分蒸します。
蒸し上がった鶏肉を手でほぐし、器に盛って「ごま酢」をかけますと〈蒸し鶏のごま酢かけ〉のでき上がりです。
緑酢
鍋に「土佐酢」を入れて火にかけて煮立たせます。
ここに片栗粉を入れてとろみをつけ冷まします。
「きゅうり」をすりおろして、絞って汁気を取ります。
先ほどの、とろみをつけて冷やした「土佐酢」におろした「きゅうり」を混ぜ合わせます。
とろみのある「緑酢」ができました。
「緑酢」に会う料理〈イカの緑酢あえ〉
「イカ」の表面に細かく包丁を入れてから、65度から70度のお湯でさっと茹でてから冷水にとってください。
茹でた「イカ」の水気を切って「緑酢」と和えてから器に盛ります。
「緑酢」の緑と「イカ」の白のコントラストが綺麗な一品です。
みぞれ酢
「土佐酢」に「大根おろし」を加えますと「みぞれ酢」ができます。
夏でしたら「大葉」、冬なら「柚子」など季節により「みぞれ酢」に混ぜれば、季節を楽しむ酢ができます。
「みぞれ酢」に合う料理〈えびのみぞれ酢あえ〉
アビの背ワタを除き、60度から70度のお湯で柔らかく茹で甘みを引き出す。
「みぞれ酢」と和えてから器に盛り付ければ〈えびのみぞれ酢あえ〉の完成です。
材料〈2人前〉
蒸し鶏のごま酢がけ |
鶏むね肉 1枚/塩、こしょう 各少々/酒 大さじ2 |
いかの緑酢あえ |
するめいかの胴(刺身用) 1/4はい |
えびのみぞれ酢あえ |
えび(殻つき) 4尾/きゅうり 1本/塩 適量 |
作り方
★蒸し鶏のごま酢がけ
① 鶏むね肉は全体に塩、こしょうをふり、蒸し器に入るサイズのバットか耐熱皿にのせて酒をかける。蒸気の上がった蒸し器に入れて15分蒸し、そのまま冷ます。
② ごま酢を作る。白ごまはすり鉢に入れて粗めにすり、土佐酢を加えてのばす。
③ ①を食べやすい大きさに手で割いて器に盛り、ごま酢をかける。
★いかの緑酢あえ
① いかは銅を切り開き、ペーパータオルで水気をふいて皮をむく。皮側に包丁を寝かせて斜め格子状に切り目を入れ、2×3㎝角に切る。
② 鍋に60~70℃の湯を沸かし、①のいかをさっとゆでて冷水にとり、水気をふく。
③ 緑酢を作る。小鍋に土佐酢を入れて火にかけ、煮立ったら分量の水で溶いた片栗粉を加え、とろみをつけて冷ます。おろしきゅうりの水気を軽くきって加える。
④ ②のいかを緑酢であえ、器に盛る。
★えびのみぞれ酢あえ
① えびは背ワタがあれば除き、鍋に60~70℃の湯を沸かし、5分ゆでて殻をむく。
② きゅうりは塩をまぶして板ずりし、熱湯に入れてゆでて水にさらす。小口切りにして15%の塩水(※)につける。※水100mlに塩15gを溶かしたもの。
③ <C>みぞれ酢の材料を合わせて、えびときゅうりをあえ、器に盛る。
※市販のすりごまを使うより、炒りごまをすって作るほうが香りよく仕上がる。
※いかは熱湯より低い温度でやわらかくゆで、甘みを引き出す。
※いかの緑酢あえに、しょうが、わさび、木の芽、みょうがなど、好みで香りのものを添えてもよい。
※えびのみぞれ酢あえは、夏は青じそ、七味、冬は柚子を加えてアレンジしてもよい。
※えびは熱湯より低い温度でやわらかくゆで、甘みを引き出す。
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