疲労を緩和し、若さを保つ。
芒種の次候_「腐草蛍為/ふそうほたるとなる」この時候に「鰹節/かつおぶし」をいただきます。
腐草蛍為_6月11日から6月15日
腐草蛍為_蛍が飛び交うころ。昔の人は腐った草が蛍へと姿を変えると信じていたそうです。
6月15日は〈暑中見舞いの日〉でした。昭和25(1950)年のこの日、初めて暑中見舞い葉書が郵便局から売り出されました。
昭和61(1981)年には〝かもめーる〟という名称に変更されて、人気を博していましたが、近年のネットのメールやSNSの台頭により販売数が激減してしまい、とうとう平成二(2020)年の発売をもって70年の歴史の幕を閉じました。
年賀状もめっきり減りました。
葉書もさることながら手書きの手紙を最後に貰ったのは_さて、いつのことでしたか。
鰹節_ダイエットしやすい体作りに
鰹節は、製造工程によって大きく「荒節/あらぶし」と「枯れ節(本枯れ節)」の二つに分けられる。「荒節」は、冷凍された鰹を解凍し、頭や内臓を切り落として煮てから、焙乾(燻製)、暗室での寝かしまでを約1ヶ月で行うもので、表面は黒く焦げた色で、薄く削ったものが「花鰹」としてパック入りで流通している。一方で「枯れ節」は、荒節にさらに一定の温度と湿度で、半年ほどかけてカビ付けを3回以上繰り返し、水分を13%以下にしたもので、保存性に優れる。
鰹節は〈勝男武士〉に通じる縁起物として、男の子の行事や結納品などに登場する。
【選び方】手に取ったときずっしりと重く。軽く叩き合わせて、キーンと高く澄んだ音がするものを選ぶ。カビが薄く均等についているもの。花鰹は、赤みを帯びた色のものを選ぶ。酸化すると白っぽくなる。
【主な生産地】7割以上が鹿児島県産、次に静岡県、両県で全国の99%を占める。
【栄養】生の鰹よりも必須アミノ酸やビタミン類、ミネラル、旨味成分が豊富。成分のトリプトファンがストレスを解消し、フェルニアラニンが精神を高揚させる。
以上、野﨑洋光『料理上手になる食材の基本/世界文化社』より
料理事例のレシピは、野﨑洋光料理長「筍の土佐煮」「ほうれん草のおひたし」、山﨑美香料理長「豆腐がゆ」、髙橋有希料理長「夏野菜の焼き浸し」「しし唐の焼き浸し」などをご参考ください。