血液サラサラ
清明の末候_「虹始見/にじはじめてみる」この時候に「山葵/わさび」をいただきます。
虹始見_4月15日から4月19日
虹始見_清明の頃、雨上がりに初めて姿を現し春を告げる虹を見ます。
詩人・石垣りんの「虹」
虹が出ると みんなおしえたがるよ
とても大きくて とても美しくて
すぐに消えてしまうから ためておけないから
虹をとりこにして ひとつ金もうけしようなんて だれも考えないから
知らない人にまで 大急ぎで教えたがるよ
石垣りんが詠むように、虹を見て悪いことを考える人はいないのでは無いでしょうか。
1年以上紛争が続いております。プーチン大統領もじっくり虹を見てはいかがか。
山葵_抗菌・殺菌作用
アブラナ科。東アジア原産で日本各地の渓流に自生。主に使う根茎は通年出回るが、辛みが増すのは冬。花山葵、葉山葵のほうは、野菜として2月から4月に出回る。江戸時代に静岡県で栽培が始まり、茎色で青茎種と赤茎種があり、青茎が辛みも強い良品種。「沢山葵(水山葵)」と「畑山葵(陸山葵)」があり、前者が辛味の強いタイプ。
【選び方】茎の太さが上から下まで均一で、太くてみずみずしいものが良品。
【旬の時期】栽培ものが一般的で一年中出回るが、辛味は冬に強まる。
【産地】沢山葵は静岡県、長野県の2県で9割を占め、畑山葵は岩手県が7割。
【保存の方法】乾燥に弱いため、湿らせたキッチンペーパーで包んでポリ袋に入れ冷蔵庫で保存。表皮が黒ずんでも厚めに皮を剥けば風味が損なわれない。
【栄養】山葵の有効作用は、ツンと鼻に抜ける特有の辛味にあり、その主成分であるアリルイソチオシアネートは、優れた抗菌作用で知られる。近年、アブラナ科に特有の血栓を防ぐ作用、がんの予防や抑制に働く作用が注目されている。
以上、野﨑洋光『料理上手になる食材の基本/世界文化社』より
料理事例のレシピは、野﨑洋光料理長「手まり寿司」「和風ローストビーフ」浅見健二料理長「ちまき寿司」髙橋有希料理長「よもぎ胡麻豆腐」「みょうがとしし唐の手まり寿司」などをご参考ください。