芒種_令和8年6月6日から令和8年6月20日まで
虎が雨
旧暦によれば、梅雨は陰暦5月に降る長雨で五月雨または梅霖とも呼ばれます。
この二十四節気の芒種のあとの壬(みずのえ)の日〈6月10日頃過ぎ頃から〉が入梅であり、次の夏至を過ぎて、その次の小暑(7月7日)の後の壬の日が出梅としました。
現在は立春(2月4日頃)から135日(6月11日・12日頃)が入梅の日で、この日から三十日間が梅雨とされています。
どちらにせよ、暦上のことであって、自然はいうことを訊いてはくれませんので、梅雨の期間というのは地方や年によりまちまちで一定していません。
さて、この梅雨の最中、旧暦の五月二十八日に降る雨を「虎が雨」または「虎が涙雨」「曾我の雨」といいます。
建久四(1193)年五月二十八日に曾我十郎・五郎の兄弟が彼らの父の敵(かたき)である工藤祐経(すけつね)を討ち仇をうちました。
しかし、兄の十郎は戦いの最中で討死し、弟の五郎は捕らえられたのちに斬首されました。
この物語は「曾我物」として能や歌舞伎・浄瑠璃の題材として広まりました。
この背景から、五月二十八日に降る雨は、十郎の愛人であった大磯の遊女・虎御前の涙雨と呼ばれるようになりました。
今回の特集は、日本料理特集「玉味噌を三種」とシェフの知恵は「麦秋至 梅編」です。
『シェフパートナーズ 料理塾』編輯子 秋山 徹

