立夏_令和8年5月5日から令和8年5月20日まで
若葉して
新緑が目に鮮やかな季節となりました。
この時期に若葉を見て浮かんでくるのが、45際の松尾芭蕉が奈良唐招提寺の鑑真和尚像に拝して詠んだとされる
「若葉して 御目の雫 ぬぐはばや」の句です。
唐ではすでに有名な高僧であった鑑真和尚は、日本仏教界に戒律を授けられるような弟子を派遣してほしいという聖武天皇の願いに応えて、自らがやって来られました。
五回に及ぶ航海は困難の連続で日本に到着した際には、もう盲しいでしまっていた鑑真和尚。
東大寺の盧舎那仏・大仏の開眼式には間に合いませんでしたが、日本で初めての戒壇を東大寺に作り、多くの僧侶に戒律を授けました。
まさに日本仏教界に魂を入れたのが鑑真和尚といってよいでしょう。
仏教だけではなく、「味噌」「麺」「菓子」なども鑑真和尚がもたらしたといわれています。
こういった鑑真和尚の日本に対する篤い功徳に、新緑の若葉で盲しいでしまった和尚の涙をそっと拭って差し上げたい、と芭蕉は詠んだのでしょう。
今回の特集は、落花生料理特集「落花生と落花生油」とシェフの知恵は「蛙始鳴 ブルーベリー編」です。
『シェフパートナーズ 料理塾』編輯子 秋山 徹

