清明_令和8年4月4日から令和8年4月19日まで
四月一日さん
日本には珍しい苗字の方がいらっしゃいます。
そのひとつが「四月一日」さん、この方の名前は〈わたぬき〉と呼びます。
これは昔の更衣(ころもがえ)に因んだもので、四月一日には、それまでの冬用の綿が入った着物の〝綿を抜いて〟袷を着るという更衣が由来です。
現在の更衣は、六月に裏地のある袷(あわせ)から裏なしの単(ひとえ)に、七月に単から麻や絽(ろ)や紗(しゃ)といった羅(うすもの)に、九月に再び羅から単へ、十月には単から袷へと、大まかに四回あるだけですが、昔はもっと細かく更衣がなされていたようです。
『江府年中行事』によれば「四月朔日、更衣、今日より五月四日まで袷を着るゆへ、けふを衣がへといふ、けふより九月八日まで足袋をはかず」
「四月朔日、庶人、これより単羽織を着す」
「九月朔日、けふより八日まで袷を着す。九日より綿入れを着す」
「重陽(九月九日)御祝儀、今日より小袖(綿入れ)を着し、足袋をはく」
と、細かく更衣が行なわれていたようです。
武家や宮中では、さらに細かな更衣があったとか_羨ましいような、羨ましくないような。
今回の特集は、イタリア料理特集「マンマのムール貝」とシェフの知恵は「 玄鳥至 ムール貝編」です。
『シェフパートナーズ 料理塾』編輯子 秋山 徹

