1. きのこの味覚えのきたけ

  2. 花を散らす

  3. 葡萄の味

  4. 蕪を味わう

  5. 和でない大葉

  6. 和は大葉

  7. フレンチのローリエ使い

  8. ミント添えのベトナミーズ

  9. ブロッコリー菜菜

  10. フレンチでブロッコリー

  11. ジョンキョンファ人参を使って

  12. アンチョビを効かせて

  1. 鴻雁来 榎茸編

  2. 雷乃声収 食用菊編

  3. 草露白 葡萄編

  4. 綿柎開 酢橘編

  5. 大雨時行 糸瓜編

  6. 乃東枯 ミント編

  7. 桐始花結 ディル編

  8. 菖蒲華 月桂樹編

  9. 蟷螂生 ぜんまい編

  10. 麦秋至 鮎編

  11. 蚯蚓出る 切り干し大根編

  12. 霜止出苗 アンチョビ編

  1. 料理人街

  2. 日本料理 Japanese

  3. フランス料理 French

  4. イタリア料理 Italian

  5. 中華料理 Chinese

  6. 韓国料理 Korean

  7. ベトナム料理 Vietnamese

フランス料理 秋元さくら 料理の時候 秋の料理 冬の料理 新着レシピ

鶏肉と根菜のビネガー煮

 

モルソー」
秋元さくら

短時間でできる鶏の煮込み料理。今夜のおかずにぜひ!

口伝

鶏肉と根菜のビネガー煮

「鶏肉のヴィネガー煮」はリヨンの郷土料理なのですが、鶏肉は家庭で取り入れやすい食材の一つです。
「鶏肉」は煮込みの時間が短く仕上げることができます。
本日ご紹介しますのは、わずか15分から20分で美味しく簡単単に作れる鳥煮込み料理です

鶏肉の処理

本日は「鶏もも肉」を使います。
開いた「鶏もも肉」は、軟骨がある場合がありますので、残っていないか手で確認してください。
「鶏もも肉」の両面に「塩」「胡椒」をして、鍋に「サラダ油」をひき皮面から中火で焼きます。
「鶏肉」は水分を多く含みますが、その分旨味を沢山持っているお肉ですので、丁寧に焼いてください。
皮目をパリッと香ばしく焼くには、肉に焼き色がついたところで、弱火にしてじっくり焼くことがポイントです。
焦げをなるべく付けないようにします。
焼き目をパリッとつけるために、皿などで重石をする方がいますが、肉に圧がかかって固くなってしまいますので、弱火でじっくりあげるほうがよろしいと思います。

「鶏もも肉」をじっくり焼いた鍋には、旨味がついた状態になっていますので、仕上がりまでこの鍋ひとつで仕上げます。

フライパンで作ることも可能です。
焼け目がつきましたら、「鶏もも肉」を取り出して、余分な油を捨てます。
鍋底についたものは焦げではなくて旨味が凝縮しものですので、そのままの状態で使います。

野菜を炒める

鍋に少し「サラダ油」を足してから、弱火で「にんにく」「玉ねぎ」を炒めます。
「玉ねぎ」は臭み消しや、甘味の補いなどによく使います。
水にさらしてアクを取った「レンコン」「ごぼう」を入れます。
火を早く通すために、レンコンは2mmから3mmの薄切りにしています。
「レンコン」と「ごぼう」は、油との相性が良いので、炒めるという工程を入れて仕上がりの味を、さらに引き立てます。
全体的に絡んだら弱火にして5分ほど炒めます。
さらに「マッシュルーム」を入れて炒めます。

煮る

鍋に「酢(赤ワインビネガー)」を入れて酸を十分に飛ばしてください。
酸は酸味が飛ぶと甘味に、さらにコクに変わりますし、素材を柔らかくする効果もあります
酢は、「白ワインビネガー」でも、酸味を強くしたい場合に「白ワイン」を使ったり、日本の酢では「穀物酢」などでも似たような味に仕上がりますが、「米酢」は甘ったるい煮込みとなってしまいますので、お薦めしません。
酸が飛びましたら、さきほど焼いた「鶏もも肉」をひと口大に切り分けて、鍋に戻します。

「トマト」と「ブイヨン(コンソメの顆粒でも可)」を加えて、強火にします。
さらに香りづけのハーブ「オレガノ(バジルやタイムなどお好みの香草で)」を加えます。
フツフツしてきましたら、鍋に蓋をして弱火で3分ほど煮込みます。
蒸し焼きにしますと「トマト」に火が入って、うまい具合にスープとなりますので、必ず蓋をするようにしてください。

ソースを作る

鍋から具材を取り出して、強火にして煮汁に「生クリーム」と「バター」を加え乳化させます。
「生クリーム」はソースの酸味を柔らかくし、コクを出します。
「バター」は、乳化を促進しソースの濃度を濃くします。
※乳化/油分と水分が結びついて、とろみが出た状態
器に具材を盛り付け、「ソース」をかけ胡椒をふります。

ビネガーの酸味と鶏の味のマリアージュ「鶏肉と根菜のビネガー煮」です。

 

  材料〈2人前〉

 材料

鶏モモ肉  1枚/にんにく(つぶしたもの)  1かけ/玉ねぎ  1/4個/レンコン  80g/ゴボウ  80g/赤ワインヴィネガー  50ml/トマト  1個/ブイヨン  100ml/マッシュルーム  4個/バター  少々/生クリーム  大さじ2/オレガノ  少々

 

作り方

① 玉ねぎは薄切りにする。レンコンは皮をむき5mmの薄切り、ゴボウは表面をたわしでこすり、斜め薄切りにして水にさらす。トマトはヘタを取りざく切りにする。マッシュルームは厚めのスライスにする
② 鶏肉に塩こしょうをし、サラダ油を熱した鍋に入れて、皮目がパリッとするまで中火で焼く。パリッとしたら一旦取り出し油を捨てる。そこににんにくと玉ねぎを入れ軽く炒める。しんなりしたらレンコンとゴボウを入れ、5分ほど弱火で炒めてから、マッシュルームを入れる。取り出した鶏を一口大に切る。
③ ②の鍋に赤ワインヴィネガーを入れ、半量まで煮詰める。そこに切った鶏、トマト、ブイヨン、オレガノを入れ弱火で蓋をして3分煮込む。
④ 具材を取り出した鍋にバターと生クリームを入れ、味を整え仕上げる。

 

料理塾

関連記事