1. アンチョビを効かせて

  2. クレソンを添えて

  3. フレンチで春野菜

  4. 野﨑洋光続 熱燗の肴

  5. 春中華

  6. 白菜使い

  7. 古賀純二のソース

  8. 基本の出汁野﨑洋光

  9. 雑煮 三題

  10. 江戸のおせち壱山﨑美香

  11. 江戸のおせち弐山﨑美香

  12. 濱崎泰輔マンマのトマトソース

  1. 霜止出苗 アンチョビ編

  2. 鴻雁北 蕨編

  3. 雀始巣 浅葱編

  4. 土脈潤起 鱵編

  5. 桃始笑 独活編

  6. 東風凍解 小松菜編

  7. 款冬華 カリフラワー編

  8. 芹乃栄 白子編

  9. 鱖魚群 青梗菜編

  10. 閉塞冬成 ローズマリー編

  11. 金盞香 水菜編

  12. 楓蔦黄 キャベツ編

  1. 料理人街

  2. 日本料理 Japanese

  3. フランス料理 French

  4. イタリア料理 Italian

  5. 中華料理 Chinese

  6. 韓国料理 Korean

  7. ベトナム料理 Vietnamese

白露

白露_令和元年9月8日から9月22日まで

この時候の「白露/はくろ」とは、野山に降りる[しらつゆ]のことです。翌九月九日は「重陽/菊の節句」です。「重陽」の早朝には前夜に菊の花に綿をかぶせて、その綿が含んだ菊の花の〝露〟で肌を拭い長寿を願いました。

陽数の重なり_重陽

九月九日は「重陽/菊の節句」です。
古来中国では、奇数は縁起の良い数と考えられ「陽数」と呼ばれました。
九月九日は、一年の内、その一番大きな〝九〟という「陽数」の重なる日であるため「重陽」と呼び節句とされたのが日本に伝わりました。

菊が重陽にちなんでいるのは、元々菊が不老不死に繋がる花とされていた中国で、六朝時代に[桓景/かんけい]という人が「重陽に高い場所で酒に菊を浮かべて呑めば、災いから逃れられる」として、この日に酒宴を催したことが始まりとされています。
これが、日本にも伝わって宮中行事となり、やがて庶民の間にも広がりました。

中国にはまた、[慈童/じどう]という人が九月九日に菊の露を呑んで不老不死となり、八百年を生きたという伝説があるそうです。

現代の日本社会を鑑みるに、八百年も長生きしたくないと願うのは、私だけでしょうか。

『シェフパートナーズ 料理塾』編輯子 秋山 徹