「分とく山」
野﨑洋光
たっぷりの食物繊維、ツンとしないタレで召し上がれ
口伝
ところてん(二杯酢)
スーパーなどで市販されています心太(ところてん)ですが、実は、付属のタレよりもご家庭で作るタレの方が美味しくいただけます。
〈二杯酢を作る〉
「酢」と「醤油」を鍋に入れ、ひと煮立ちさせた〈二杯酢〉をそのまま使います。
あるいは、甘めがお好みでしたら、この二杯酢に「みりん」を加えてひと煮立ちさせて〈三杯酢〉をお作りください。
〝さっぱりめの二杯酢〟〝甘めの三杯酢〟はお好みですから、どちらをお使いになっても結構です。
〈ところてん〉
ところてんは寒天を固めたものです。
市販のところてんは、洗ってザルで水気を切っておきますと、すっきりとした味になります。
〝二杯酢〟でも〝三杯酢〟でも、タレだけでは美味しくなりませんので、ここに薬味を用意します。
夏場に食物繊維と薬味を一緒にいただきますと、食べやすくなります。
「青じそを千切り」「みょうがを小口切り」にして、さっと洗い水気を切ります。
「合わせ薬味」をお使いになるのもよろしいと思います。
お酢が嫌いな方がいらっしゃいますが、それは酸味が強すぎるまま召し上がっているためで、酢に火を入れることによって、酸味が和らぎます。
〈盛り付け〉
ところてんの水を切り、器に移します。
二杯酢をかけて、薬味とおろし生姜をのせます。
〈ところてん〉です。
酢と醤油のシンプルな美味しさを楽しんで、良質の食物繊維をたっぷり召し上がってください。
材料〈2人前〉
材料 |
ところてん 100g |
〈二杯酢〉材料 |
酢 30ml/しょうゆ 30ml |
作り方
① 小鍋に<A>二杯酢の材料を入れて中火にかけ、ひと煮立ちさせて火を止め(電子レンジで加熱してもOK)、そのまま冷ます。
② みょうが、青じそはせん切りにし、さっと水にさらして水気をきる。
③ 器に水気をきったところてんを盛り、①の二杯酢をかけ、②とおろししょうがを添える。
※酢は加熱することで酸味がやわらぎ、うまみがアップする。
※酢のものには米酢よりすっきりした味の穀物酢がおすすめ。
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