「後は焼くだけ!」の作り置きもできる、彩り鮮やかなグラタン
口伝
ホタテとトマトのグラタン
本日は「ホタテ」と「トマト」を使ったグラタンを作りますが、「ホワイトソース(ベシャメルソース)」に「卵」と「チーズ」を加えたソースモルネー※というソースで作ります。
※ソースモルネー_sauce Mornay ベシャメルソース(ホワイトソース)に卵黄とチーズを加えたソース。
ベシャメルソースの作り方は古賀シェフのこちらを参考にしてください。
「ホワイトソース」はもちろんご家庭で作られたものが美味しいのですが、市販のものでも構いません。
しかし、市販の「ホワイトソース」は味が強い傾向がありますので、牛乳などでを加えてまろやかな味にしていただくと、よりシンプルで美味しいグラタンになります。
具材の下処理と炒め
本日の具材は「ホタテ」「トマト」「ブロッコリー」を使いますが、「鶏肉」や「ベーコン」を入れても美味しくいただけます。
まず「ホタテ」に「塩」「胡椒」をして、「バター/サラダオイルやオリーブオイルでも構いません」を入れたフライパンで炒めます。
「バター」がくるみ色になるくらいまで火を入れます(ブール・ノワゼット※)と、より香ばしいバターの香りになります。
※ブール・ノワゼット_beurre noisette ムニエルなどのソース用焦がしバター、色がヘーゼルナッツに似ていることからこの名がついた
グラタンにしてオーブンで焼き上げますので、「ホタテ」は表面をソテーする程度で構いません。
色付けて香ばしく仕上げたいので、鍋の「ホタテ」はあまり動かさないようにしてください。
「ホタテ」の香りが「バター」に移り焼き色がつきましたら、カットした「トマト」、下ゆでした「ブロッコリー/ホウレンソウなどでも良い」を入れて、バター/油をからませるように煽ります。全体にバター/油が回りましたら、耐熱皿に移します。
具材の下処理と炒め
「ホワイトソース」を鍋に入れて火を入れます。
「ホワイトソース」は粘性が高いソースですが、熱を入れて混ぜているとトロッとしてきます。
鍋肌にソースが付いたままですと焦げてしまいますので、常によくかき混ぜながら加熱します。
市販の「ホワイトソース」でしたら、ここで「牛乳」や「水」などを加えますと味わいがマイルドになります。
表面がポコポコと沸き立つまで、なめらかになるまでしっかり加熱して柔らかくします。
このお料理は、事前に作り置きして冷蔵庫に保存しておけば、いつでもオーブンに入れて加熱して作ることができます。
「ホワイトソース」が十分になめらかになりましたら、火を止めて「卵黄」と、分量の半分の「チーズ」を加えて、よくかき混ぜます。
ソースの余熱で「チーズ」が溶けますので加熱の必要はありません。
加熱しますとかえって「卵黄」が固まってしまいますので、ソースの余熱だけで手早くかき混ぜて仕上げます。
ソースがほんのり黄色くなりましたら、味見をして「塩」と「胡椒」、香りづけで「ナツメグ」を入れます。
「ナツメグ」は入れなくても結構ですが、あるとレストランのような上等な香りがします。
全体に混ぜ合わせましたら、耐熱皿の素材の上にかけます。
さらにソースの上に、分量の残りの「チーズ」を振りかけます。
濃厚なソースですが、味わいは口当たりがまろやかで、素材との絡みが良いソースです。
240度のオーブンに8分入れて火を入れれば〈ホタテとトマトのグラタン〉の出来上がりです。
材料〈2人前〉
材料 |
ホワイトソース 500mg/卵黄 1個/溶けるチーズ 30g/塩・コショウ・ナツメグ 適量/ホタテ 6個/プチトマト 4個/ブロッコリー 適宜/バター 適量/塩・コショウ 適量 |
作り方
①ホタテに塩とコショウを軽くふる。
②フライパンにバターを入れて(弱火)、①を両面ソテーする。その後、プチトマト、ブロッコリー(下ゆでしたもの)も一緒にソテーする。
③耐熱皿に②を並べる。
④ホワイトソースを鍋に入れて焦げ付かないよう火にかけ加熱する。火を消してから卵黄と分量の半分のチーズを入れて混ぜ合わせる。塩・コショウ・ナツメグを加えて味を調える。
⑤③に④を加え、上からチーズをふりかけて240度のオーブンで8分焼いて完成。
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