「キッチン」
鈴木珠美
ホーチミンのストリートフード
口伝
ライスペーパーピザ
「ライスペーパーピザ」は、ベトナム南部・特にホーチミンのストリートフードで、ちょっと小腹の空いた時の軽食としてスナック感覚で食べられる料理です。
「ライスペーパー」は、「生春巻き」や「揚げ春巻き」しかできないと思っていらっしゃる方も多いと思いますが、「ライスペーパー」を使った新感覚の料理です。
本日はオーソドックスな卵ベースの「ライスペーパーピザ」ですが、チーズやトマトソースなどを使って自分流にアレンジして作るピザもお薦めです。
具材の下処理
フライパンに「ごま油」「にんにく」のみじん切りを入れ、中火で「にんにく」の香りが出るまで炒めます。
赤身7:脂身3の割合の「豚ひき肉」を加え、ダマができないようにパラパラになるように炒めて、肉が白く火が通りましたら火を止めます。
フライパンに「シーズニングソース(醤油でも可)」「ヌクマム(ナンプラーでも可)」「砂糖」を入れ、「粗びき黒こしょう」を多めに入れてピリ辛に仕上げます。
肉全体に調味料が馴染みましたら火を止めます。
「卵生地」を作りますが、1枚ずつ焼きますので、生地も1枚分ずつ用意します。
ボウルに「全卵」、小口切りした「小ねぎ」、先ほど炒めた「豚ひき肉」を入れよく混ぜ合わせます。
ピザを焼く
フライパンに「ライスペーパー」をのせ、中火にかけます。
「ライスペーパー」の周りが反ってきましたら、「ライスペーパー」の上に「卵生地」を流し入れ、薄い卵焼きを焼くような要領で、均一に伸ばします。
「ライスペーパー」の下がこんがりきつね色に焼けましたら、トッピングします。
「ライスペーパー」の上に「桜エビ」、現地では肉でんぶ※を使いますが、味がよく似た「切りいか」を散らします。
※ 肉でんぶ_豚肉を甘辛く煮て乾燥させたもの
さらに「ホットチリソース」をお好み焼きにマヨネーズをかけるようにかけます。
フライパンの中で「ライスペーパーピザ」を二つに折り、ペーパーで巻いて片手で食べていただくのがお薄めです。
カリッとして風味豊かなスナック感覚の「ライスペーパーピザ」できました。
材料〈2人前〉
材料 |
ハノイのライスペーパー(直径22cmのもの) 2枚 |
<A> |
シーズニングソース 小1/2/ヌクマム 小1/2/グラニュー糖 小1/2弱/黒胡椒 少々 |
作り方
① フライパンにゴマ油、にんにくを入れ、中火にかける。にんにくの香りがでてきたら豚挽き肉を入れ、色が変わるまで炒める。火を止めて<A>を入れ、調味料をからめたら、火をつけ、全体がなじむまで炒める。
② ボールに卵1個を溶きほぐし、①の半量、小ねぎの半量を加え混ぜる。
③ フライパンにライスペーパー1枚をのせ、火にかける。少し反り返ってきたら②の卵液を上に流し、スプーンなどでのばし広げる。
④ 卵全体がかわいてきて、下がきつね色になってきたら、桜えびと切りいかの半量を全体にちらし、ホットチリソースをかけ器に盛る。②から④を繰り返しもう1枚作る。
◆ライスペーパーは水に戻さず使い、卵液の水分で戻す。
◆焼きあがったら半分に折りたたみ、ワックスペーパーなどに巻いて片手で食べられるようにしても良い。
◆現地では炭火で焼いて、うずらの卵を割ってライスペーパーに広げ、肉でんぶをのせたりする。
◆アレンジとして、トマトソース、チーズ、ソーセージ、サラミ、茹でたシーフーソなどもおすすめ。
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