ふんわりと、ボリュームたっぷり
口伝
バスク風オムレツ
バスクBasqueはフランス南西部の端とスペインにまたがる地方の地名ですが、ピーマンや唐辛子の産地で名物料理に豚肉を使ったものなど様々な料理があります。
本日はバスク地方で有名な卵料理のオムレツをご紹介したいと思います。
一般のオムレツよりも、よりご家庭で作りやすいオムレツです。
食材の下準備
「玉ねぎ」と、バスク地方名産の「パプリカ」を薄切りにスライスします。
「卵」をボウルに割り入れてかき混ぜ、「塩」「白胡椒」を加えます。
卵料理のポイントは、しっかり「塩」をすることです。
オムレツを作る
フライパンに「オリーブオイル」をひいてから火を点けます。
フライパンが温かくなりましたら、「パプリカ」「玉ねぎ」を入れます。
フライパンが十分温まっていることで炒める時間が短縮され、野菜から出てくる水分を抑えることができますので、水っぽくならずに野菜を炒めることができます。
フライパンの温度が十分上がりますと「オリーブオイル」がフライパンの中でサーっと流れますので、この時点で「パプリカ」「玉ねぎ」を入れます。
また野菜を炒める時は先に「塩」を振りますと素材から水分が出やすくなりますので炒める時間を短縮できます。
強火でサッと旨味を閉じ込めるように、少ししんなりするくらいまで炒めます。
「パプリカ」の色素で「玉ねぎ」がほんのり赤みを帯びますが、この色素にはたっぷりの栄養が詰まっていてとても健康に良いものです。
本日は「パプリカ」と「玉ねぎ」を使いましたが、この料理はご家庭に余っている野菜、例えばトマトやジャガイモなどをお使いになっても美味しくできるのがこの料理の良い点です。
「パプリカ」「玉ねぎ」がしんなりしましたら、火を止めて口当たりを良くするために「牛乳」を入れて少し和えましたら、「水溶き片栗粉」を加えます。
「水溶き片栗粉」は素材間のつなぎを良くするために入れます。
素材のつなぎのために入れる「水溶き片栗粉」や「コーンスターチ」は、入れた後は、強火で炒めて粉気を飛ばすのがポイントです。
フライパンの中がドロっとしてきましたら、ボウルに移して「卵」と良く混ぜ合わせます。
フライパンを綺麗にし、卵の表面を焼き固めるために多めの「オリーブオイル」をひいて
十分に温まりましたら、「パプリカ」と「玉ねぎ」を合わせた「卵液」を注ぎます。
フライパンの外側から火が入りますのでフタをして一気に蒸し焼きにします。
「卵液」の表面の中心部分に火が入り、指で触っても卵が付かないくらいまでゆっくり蒸し焼きにします。
このゆっくり蒸し焼きすることで、ふわふわの状態のオムレツができます。
火が強いと底面が焦げてしまいますので、弱火で5分から6分じっくり蒸し焼きに
します。
表面が固まりましたらフタを開けます。
フッ素樹脂加工のフライパンでしたら、揺らしてみてフライパンの中で「オムレツ」が回るようになれば、「オムレツ」をまな板に裏返して移します。
ケーキのように切り分けて器や皿に盛ります。
「生ハム」をトッピングして、「ルッコラ」などの青野菜を乗せて、お好みでバスク地方名産の「粉胡椒」や「パセリ」などで彩って、「オリーブオイル」をかければ出来上がりです。
ふんわりとボリューム満点の〈バスク風オムレツ〉の完成です。
材料〈2人前〉
材料 |
卵 4個/塩こしょう 適量/玉ねぎ(薄切り) 1/4個/赤パプリカ(薄切り) 1/2個/牛乳 60ml/片くり粉 小さじ1/2/オリーブ油 適量/生ハム 適量/ルッコラ 適量 |
作り方
① 卵はしっかり溶き、軽く塩こしょうをする。
② フライパンに油をいれ火にかけ、玉ねぎとパプリカを炒める。しんなりしてきたら牛乳を入れ水で溶いた片栗粉を鍋肌から入れる。全体にとろみがついたらボウルに一度あけ卵を入れる。フライパンを軽くきれいにする。
③ フライパンを再度火にかけ多めのオリーブ油を入れ、あたたまったら②を一気に入れ弱火で蓋をして蒸し焼きにする。
④ カットして器に盛り、上に生ハムをのせ、ルッコラを添える。
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