1. アンチョビを効かせて

  2. クレソンを添えて

  3. フレンチで春野菜

  4. 野﨑洋光続 熱燗の肴

  5. 春中華

  6. 白菜使い

  7. 古賀純二のソース

  8. 基本の出汁野﨑洋光

  9. 雑煮 三題

  10. 江戸のおせち壱山﨑美香

  11. 江戸のおせち弐山﨑美香

  12. 濱崎泰輔マンマのトマトソース

  1. 霜止出苗 アンチョビ編

  2. 鴻雁北 蕨編

  3. 雀始巣 浅葱編

  4. 土脈潤起 鱵編

  5. 桃始笑 独活編

  6. 東風凍解 小松菜編

  7. 款冬華 カリフラワー編

  8. 芹乃栄 白子編

  9. 鱖魚群 青梗菜編

  10. 閉塞冬成 ローズマリー編

  11. 金盞香 水菜編

  12. 楓蔦黄 キャベツ編

  1. 料理人街

  2. 日本料理 Japanese

  3. フランス料理 French

  4. イタリア料理 Italian

  5. 中華料理 Chinese

  6. 韓国料理 Korean

  7. ベトナム料理 Vietnamese

立春

立春_令和5年2月4日から令和5年2月18日まで

千年菓子

立春_旧暦で新年に当たるこの日は暦の上では春の始まりです。実際には春を待つこの季節、季語に〝余寒〟や〝春隣〟といった言葉があります。

以前も記しましたが、二月の初めに作られる生菓子に〈椿餅〉があります。
〈椿餅〉の歴史は古く。紫式部『源氏物語/若菜上の巻』に、平安貴族が蹴鞠(けまり)で遊んだ後に用意される食事の場面に「つぎつぎの殿上人は、簀(す)の子に円座(わらふだ)めして、わざとなく、椿もちひ・梨・柑子やうの物ども、さまざまに、箱の蓋どもに取りまぜつつあるを、若き人々、そぼれ取りくふ」と登場します。
さらに『源氏物語』以前の平安中期に記された日本最古の長編小説とされる『宇津保物語』にも記載があるようです。

〈椿餅〉は、まさしく〝千年の歴史を持つ菓子〟です。

和菓子の老舗虎屋が〈椿餅〉を初めて作った初出年代が370年前の慶安4年(1651)、480年の歴史を持つ老舗も〈椿餅〉の歴史には遠く及びません。

今回の特集は「豚肉を茹でる」とシェフの知恵は「 東風凍解 青紫蘇編」です。

『シェフパートナーズ 料理塾』編輯子 秋山 徹